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<韓中修交30年>「北朝鮮、結局核保有」vs「中国、やるだけやった」…先はまだ長い「易地思之外交」(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
「韓中が互いに“易地思之”をすれば、今後30年もうまくやっていけるでしょう」〔ケイ海明駐韓中国大使、先月22日韓国時事月刊誌「月刊中央」インタビュー)

「易地思之」--相手の立場で考えること。2020年1月に赴任したケイ海明駐韓中国大使がコロナ防疫措置、THAAD(高高度防衛ミサイル)体系葛藤など両国間の鋭敏な問題に対して最もよく使った表現だ。2017年12月、北京で開かれた直近の韓中首脳会談で、韓国側が提示した両国関係改善のためのキーワードも「易地思之」だった。

韓中国関係で「易地思之外交」は本当に可能なのか。中央日報は韓中修交30周年を迎えて両国の専門家6人に両国関係改善のために相手側が改善する事案が何かについて尋ねた。韓国側では韓国外国語大学のカン・ジュンヨン教授、国立外交院のキム・ハングォン教授、亜洲(アジュ)大学のキム・フンギュ教授(米中政策研究所長)の意見を聞いてみた。中国側からは中国南開大学韓国研究センターの李春福教授、中国国際化センターの王輝耀会長、延世察哈爾研究所の張忠義所長が意見を出した。


◆修交30年、成果は多かったが…

専門家は過去30年間の経済と文化交流においては注目に値する成果を出したと共感した。「韓中交易規模が米国、日本との交易規模を合わせたものよりも多い」(王輝耀)、「修交初期50億ドル(現レートで6860億円)だった交易額が昨年は3600億ドルまで増加した」(張忠義)ということだ。李春福氏も「韓国は中国の最大輸入国であり第3大輸出市場で、今年は日本を抜いて米国に続く第2位貿易相手国になる可能性が高い」と述べた。

◆「北朝鮮核憂慮へ無理解」vs「中国、役割十分に果たした」

ただし、北朝鮮核問題など安保の側面では残念だという指摘が出た。両側の立場もそれぞれ違った。

韓国側からは「7回目の核実験など北核関連の韓国の憂慮がどれほど大きいのか中国が正しく理解できていない」という反応が出てきた。カン・ジュンヨン教授は「北朝鮮が核を放棄しないのは中国の間違いではないが、結果的には『核を持っている北朝鮮』だけが残った」とした。キム・ハングォン教授も「北朝鮮問題で中国が大きな役割を果たすだろうという期待はこれからは強く持たないようにしなくてはならない」と述べた。

中国側は「我々は十分に役割を果たした。やるだけのことはやった」と口をそろえた。「尹錫悦(ユン・ソクヨル)政府の対朝政策が形を備えて、南北、米朝関係の相互作用が稼動するのを待ち、中国も措置を取ると考える」(李春福)、「中国は北朝鮮非核化のために過去に4カ国会談、6カ国協議を斡旋し、『双軌並進』(非核化議論と平和協定締結議論の同時進行)などの解決法も出した」(張忠義)という立場だ。

◆「三不一限、理屈に合わない話」vs「あからさまに中国を狙ったもの」

両国の専門家は2016年配備時から絶えない「THAAD葛藤」が修交以後、両国関係の最大暗礁ということで共感した。ただし、関連争点ではことごとく立場が交錯した。

カン・ジュンヨン氏は「THAADの目的が『北朝鮮核対応』ということを忘れてはいけない」としながら「北朝鮮の軍事的威嚇が高まる一方なのに中国がTHAAD三不に加えて一限まで要求するのは理屈に合わない話」と指摘した。キム・フンギュ氏は「中国が突然『一限』に言及したのは韓国や米国政府を対象にしたのではなく、中国の国内オーディエンスを意識した言葉だと理解する必要がある」と分析した。

反面、中国側専門家は「THAADは中国にも脅威」と主張した。王輝耀氏は「韓国にはすでに在韓米軍があるのに中国の目の前にTHAADまで配備するのは賢明ではない」と述べた。張忠義氏は「中国の立場ではTHAADは韓米同盟があからさまに中国を狙っていること」としながら「2016年THAAD配備当時よりも今後さらに大きい論争にが広がる可能性がある」と警告した。

このような韓中国専門家間の意見衝突はこれに先立って19日に行われた韓中外相会談のデジャヴュに近い。

韓国の朴振(パク・ジン)外交部長官と中国の王毅国務委員兼外交部長は中国山東省青島で会って和やかな雰囲気で会談を始めたが、会談以降、THAAD問題を巡って両国の葛藤が再確認された。会談翌日、中国政府は事実上初めて「THAAD三不」に加えて「一限」(すでに配備されているTHAADの運用制限)まで持ち出し、これに対して韓国大統領室は「THAADは決して協議対象ではない」とし真っ向から反論した。


<韓中修交30年>「北朝鮮、結局核保有」vs「中国、やるだけやった」…先はまだ長い「易地思之外交」(2)

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