韓国ファーストレディの金建希(キム・ゴンヒ)夫人が6月29日、北大西洋条約機構(NATO)首脳会議出席のために訪問したスペイン・マドリードにあるアップサイクリング衣類を販売する「ECOALF」を訪問して商品を見ている。[写真 大統領室写真記者団]
できるだけ金建希(キム・ゴンヒ)夫人を前に出さないようとしている与党の思いを理解できないわけではない。論文盗作騒ぎ、ドイツモーターズ株価操作の捜査、コバナコンテンツ関係者の疑惑など暗いイシューが代わる代わる登場している。過去の大統領夫人は多くのことをした。金正淑氏は障害者や認知症患者を支援する活動を任期中継続した。李明博(イ・ミョンバク)元大統領夫人の金潤玉(キム・ユノク)氏は「韓国料理の世界化」に努めた。彼らに特出した能力があるというよりは、ファーストレディーに向けた国民の関心を社会的弱者の支援をする動力源として活用した。国民は大統領選挙で一人に票を入れても、その配偶者の奉仕が一緒に付いてくる「1+1」方式だった。ずっと続いてきた「+1」だったが、尹錫悦政府で変数が生じた。大統領選挙を控えて高まった様々な疑惑のためだが、金建希氏が「妻の役割だけに専念する」と約束し、「+1」は早々に吹き飛んだ。就任後には約束とは異なり、私的な縁の知人を同行させるなどの突出した行動で「完全にマイナスになった」とまで言われている。
◆有能な大統領夫人も補佐が必要