麻薬使用の疑いで実刑を言い渡されて収監されているファン・ハナ氏が父親とともにウェブトゥーンを連載していることが分かった。

ネイバーのウェブトゥーン挑戦漫画ウェブサイトには先月１３日から『２０４５（ある星ＤＮＡ）』というタイトルのウェブトゥーンが連載されている。

挑戦漫画はアマチュア作家を含め、誰でもウェブトゥーンを登録できるプラットフォームで、ユーザーの選択によって正式連載のチャンスも得られる。


該当ウェブトゥーンはファン氏が絵を描いて父親のファン・ジェピルさんが文章作家を担当したことが分かった。現在、ウェブトゥーンは第３話まで掲載されている。

ファン・ジェピルさんは、自分のブログを通じて娘のハナ氏とともにウェブトゥーンに挑戦することになったきっかけを詳しく明らかにした。

ファン・ジェピルさんは「過酷な試行錯誤を経て人生の意味まで失いつつある娘にどのような父が必要だろうか。数年間、私も多くの試行錯誤を経て娘を試行錯誤の泥沼から救う方法を探していた」として「そうするうちに２０年前にサイワールドのミニホームページでよく使われた『挫折禁止』という文字を思い出した」と話した。

また、「これだと思った。問題を解決する正解を探したのではなく、今やってはならないことだけは教えてあげようという気がした。自信とプライドが落ちても挫折だけはしないように助けなければならないと思った」と話した。

さらに、「娘と手紙をやりとりしながら人生を振り返ると幸せで楽しかった日々がたくさん思い出した。何よりも娘が好きだったし、うまかったことが昨日のことのように思い出した」として「音楽と美術に才能を見せた子供なので、１年前に慎重に娘に手紙で絵を描くのはどうかと尋ね、数カ月が経って子どもに絵を描いてみたいという回答を聞いた」と伝えた。

ファン・ジェピルさんは「紙やシャープペンしかない環境だが、娘は絵を描き始め、時々手紙に同封されてくる絵を見ながら娘とウェブトゥーンに挑戦したいという気がした」として「９年前に書いておいた３００ページの『特異点』（ストーリーボードタイトル）をウェブトゥーンに合わせて軽く脚色し、娘に郵便で送れば娘は届いたストーリーボードを読んで同封されたイメージを参考にして１カットずつストーリーに合わせて絵を描いて私に郵便を送る」と過程も説明した。

ファン・ハナ氏が直接描いた絵などを紹介した父親のファンさんは「郵便で疎通するからもどかしい点が多いが、与えられた環境で挫折せず最善を尽くす父娘になるために黙々と作業を行っている」と語った。

ファン・ハナ氏は２０１５～２０１８年前に恋人である歌手パク・ユチョンさんなど知人とともにソウルの自宅などでヒロポンを数回使用した疑いで起訴され、２０１９年懲役１年、執行猶予２年が言い渡された。

しかし、ファン・ハナ氏は執行猶予期間に再び麻薬を使用した疑いで起訴され、今年２月、最高裁で懲役１年８カ月が確定した。