全羅北道群山(クンサン)米軍基地で発生した性的暴行事件の加害者と疑われる米軍将兵が「性関係に合意した」として容疑を全面的に否認した。
群山警察署は9日、「米空軍第8戦闘飛行団で韓国人女性に性的暴行をした容疑を受ける米軍将兵を近く連れてきて調査する計画」とし「米軍側はいつでも(被疑者)身柄を引き渡すことができると話した」と明らかにした。
警察と米空軍などによると、先月24日午前9時ごろ、群山沃西面(オクソミョン)第8戦闘飛行団の正門から飛び出した20代の韓国女性Aが「性暴力被害を受けた。助けてほしい」と叫びながら救助を要請した。当時、軍務員がこの女性を発見し、米憲兵隊に引き渡したという。
被害女性は前日夜、この米軍部隊にある宿舎に入ったことが把握された。加害者とみられる米兵は第8戦闘飛行団所属の現役将兵と伝えられたが、具体的な階級や年齢など人的事項はまだ確認されていない。
◆「被害女性、身分露出を憂慮…警察の調査拒否」
現在この事件は米空軍特別捜査隊(OSI=Office of Special Investigation)が調査中だ。米空軍第8戦闘飛行団側は「捜査中であり、具体的な内容は話せない」と明らかにした。
米軍側の通知で捜査に着手した警察は、米軍から加害者の陳述などが入った事件の資料を受ける予定だ。現在、容疑者身分に転換された米軍将兵は米空軍特別捜査隊の調査で「Aと合意して性関係を持った」という趣旨で容疑を否認していると、警察は伝えた。韓国人被害女性は身分の露出など2次被害を憂慮し、現在、警察の調査を拒否しているという。
事件が浮上した後、捜査協力をめぐり米軍と韓国警察側の説明に食い違いがあった。米軍側は「事件初期に韓国の警察にこの事実を知らせ、協力要請後に(双方が)共に捜査している」と明らかにした一方、群山警察署と全北警察庁の関係者は「該当事件に関連して把握していることはなく、米軍の協力要請もなかった」と否認した。
これによって波紋が広がると、警察は最近「米軍側と引き続き協議していて、韓国警察との協力がないという主張は全く事実でない」と言葉を変えた。
◆一部で「SOFA違反」主張…反論も
一部では「米軍が在韓米軍の地位を規定した韓米駐屯軍地位協定(SOFA=Status of Forces Agreement)を違反した」という指摘も出ている。米軍側が事件発生から半月が過ぎても容疑を受ける米兵を韓国捜査当局に引き渡していないからだ。
しかし「現在まで表れた事実だけでは米軍がSOFA規定を違反したとは見なしがたい」という見方もある。SOFA規定によると、米国の利益に関係なく米軍同士の犯罪または公務執行中に生じた事件でない在韓米軍の犯罪に対しては韓国が1次的な刑事裁判権を持つが、米軍容疑者の身柄引き渡し時期は「捜査着手時点」でないからだ。
これに先立ち2000年12月、韓米両国は第2次SOFA改定で殺人・強姦・防火など12件の重要犯罪に対する米軍容疑者の身柄引き渡し時期を「裁判終結後」から「起訴時点」に操り上げた。改定案には殺人・強姦など凶悪犯の場合、韓国の警察が容疑者を逮捕すれば米軍側に身柄を引き渡さず拘禁できるという内容も盛り込まれた。
これに関連し米軍側は「一般的なSOFA規定は在韓米軍司令部に問うのが正しく、この事件の規定違反については捜査中なので答えられない」と伝えた。警察関係者は「米軍側も『合意した』と主張する米兵(容疑者)の意思を無視して無条件に身柄を韓国の警察に引き渡すことはできなかったはず」と話した。
群山警察署は9日、「米空軍第8戦闘飛行団で韓国人女性に性的暴行をした容疑を受ける米軍将兵を近く連れてきて調査する計画」とし「米軍側はいつでも(被疑者)身柄を引き渡すことができると話した」と明らかにした。
警察と米空軍などによると、先月24日午前9時ごろ、群山沃西面(オクソミョン)第8戦闘飛行団の正門から飛び出した20代の韓国女性Aが「性暴力被害を受けた。助けてほしい」と叫びながら救助を要請した。当時、軍務員がこの女性を発見し、米憲兵隊に引き渡したという。
被害女性は前日夜、この米軍部隊にある宿舎に入ったことが把握された。加害者とみられる米兵は第8戦闘飛行団所属の現役将兵と伝えられたが、具体的な階級や年齢など人的事項はまだ確認されていない。
◆「被害女性、身分露出を憂慮…警察の調査拒否」
現在この事件は米空軍特別捜査隊(OSI=Office of Special Investigation)が調査中だ。米空軍第8戦闘飛行団側は「捜査中であり、具体的な内容は話せない」と明らかにした。
米軍側の通知で捜査に着手した警察は、米軍から加害者の陳述などが入った事件の資料を受ける予定だ。現在、容疑者身分に転換された米軍将兵は米空軍特別捜査隊の調査で「Aと合意して性関係を持った」という趣旨で容疑を否認していると、警察は伝えた。韓国人被害女性は身分の露出など2次被害を憂慮し、現在、警察の調査を拒否しているという。
事件が浮上した後、捜査協力をめぐり米軍と韓国警察側の説明に食い違いがあった。米軍側は「事件初期に韓国の警察にこの事実を知らせ、協力要請後に(双方が)共に捜査している」と明らかにした一方、群山警察署と全北警察庁の関係者は「該当事件に関連して把握していることはなく、米軍の協力要請もなかった」と否認した。
これによって波紋が広がると、警察は最近「米軍側と引き続き協議していて、韓国警察との協力がないという主張は全く事実でない」と言葉を変えた。
◆一部で「SOFA違反」主張…反論も
一部では「米軍が在韓米軍の地位を規定した韓米駐屯軍地位協定(SOFA=Status of Forces Agreement)を違反した」という指摘も出ている。米軍側が事件発生から半月が過ぎても容疑を受ける米兵を韓国捜査当局に引き渡していないからだ。
しかし「現在まで表れた事実だけでは米軍がSOFA規定を違反したとは見なしがたい」という見方もある。SOFA規定によると、米国の利益に関係なく米軍同士の犯罪または公務執行中に生じた事件でない在韓米軍の犯罪に対しては韓国が1次的な刑事裁判権を持つが、米軍容疑者の身柄引き渡し時期は「捜査着手時点」でないからだ。
これに先立ち2000年12月、韓米両国は第2次SOFA改定で殺人・強姦・防火など12件の重要犯罪に対する米軍容疑者の身柄引き渡し時期を「裁判終結後」から「起訴時点」に操り上げた。改定案には殺人・強姦など凶悪犯の場合、韓国の警察が容疑者を逮捕すれば米軍側に身柄を引き渡さず拘禁できるという内容も盛り込まれた。
これに関連し米軍側は「一般的なSOFA規定は在韓米軍司令部に問うのが正しく、この事件の規定違反については捜査中なので答えられない」と伝えた。警察関係者は「米軍側も『合意した』と主張する米兵(容疑者)の意思を無視して無条件に身柄を韓国の警察に引き渡すことはできなかったはず」と話した。
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