今回の訪中は尹錫悦(ユン・ソクヨル)政府に入って初めて実現した高官級訪中だが、状況は並大抵ではない。訪中一日前である7日、尹錫悦政府は「チップ4」(韓国・米国・日本・台湾間半導体サプライチェーン協力体)の予備会議に出席する方針を明らかにした。政府関係者は「チップ4は米国が主導し、中国が反対するということから『諸刃の剣』だ。国益の面では参加が避けられない」として「現在、チップ4の公式名称やアイデンティティ、あり方などについて意見を交わす段階だが、韓国が予備議論に出ること自体が事実上チップ4の参加を前提としたと見てもかまわない」と話した。
中国にとっては米国と半導体分野の協力を強化する韓国の動きが心地悪い。特に、チップ4を「半導体分野で中国を孤立させようとする試み」とし、「世界経済が深く融合する流れを逆らうもの」と主張している。