中国が「台湾包囲」示威の2日目、空母と原子力潜水艦が加勢したと公開した。多数の中国戦闘機と軍艦を動員し、台湾海峡の中間線を出入りする挑発も続けた。
◆中国空母・原子力潜水艦加勢…台湾海峡の中間線「挑発」
中国国営グローバルタイムズは5日、軍事専門家である海軍軍事学術研究所のチャン研究員を引用し「人民解放軍が初めて空母戦団の抑止訓練をした」と伝えた。チャン研究員は「今回の(台湾包囲)訓練には海上多次元戦闘システムを構築した人民解放軍の初の空母戦団が含まれている」とし「少なくとも1隻以上の原子力潜水艦が空母戦団と共に訓練を遂行するだろう」と述べた。
中国軍事メディアによると、「遼寧」は先月31日、母港の青島港を出港した。2番目の空母「山東」も1日、海南基地を出発したことことが確認された。別の軍事専門家の張誠氏は「『遼寧』と『山東』の2隻の空母が台湾の南北に接近し、二重空母編隊を編成する可能性がある」と話した。これに先立ち中国側は今回の訓練を8日午前10時までに延長した。
中国の台湾封鎖訓練に対応し、米国はフィリピン北部海域に空母「ロナルド・レーガン」と空母打撃団を配備した状態だ。フィリピン海域は台湾から約200キロ南側に位置する。オースティン米国防長官は「レーガン」が当初の予定より長く該当地域に留まるよう指示した。米中空母が台湾を囲んで対峙する様相だ。
ナンシー・ペロシ米下院議長の台湾訪問(2、3日)に反発して台湾包囲軍事訓練を始めた中国は、この日も台湾海峡の中間線を行き来しながら挑発を続けた。台湾国防部は「午前11時(現地時間)に中国の軍用機と数隻の軍艦が台湾海峡周辺と中間線を越えてきた」とし「葛藤を深めず戦争を追求しないという原則を堅持すべき」と警告した。
ロイター通信によると、この日、台湾海峡の中間線を越えた中国艦船は約10隻、戦闘機は約20機だった。台湾海峡の中間線とは、1954年12月に米国と台湾が相互防衛条約を締結した後、1955年に中国と台湾の軍事的衝突を防ぐために合意したもので、中国と台湾の間の実質的な境界線と見なされるところだ。
前日午後10時には中国軍の戦闘機22機が台湾海峡の中間線を越えた。スホイ(su)-30戦闘機12機と主力機の殲(J)-11戦闘機8機、J-16戦闘機2機だった。
中国外務省はこの日午後、ペロシ議長と直系親族に対して制裁措置に入ると伝えた。中国外務省はペロシ議長について「中国の強い懸念と決然たる反対を無視して台湾を訪問し、中国の主権と領土の完全性を害した」とし「悪らつな挑発行為に対して関連法に基づき制裁措置を取る」と明らかにした。2021年6月に施行された「反外国制裁法」を適用したもので、制裁内容は入国とビザ発行の不許可、中国内不動産に対する差し押さえまたは凍結などが含まれる。
◆初めて台湾上空を越えたミサイル…「なぜ防空警報がなかったのか」
中国国防省は、東風15Bなど弾道ミサイル11発を台湾の東部、北部、南部海域に発射した中国は目標物の精密打撃に成功した、と発表した。中国が台湾東部のミサイル落下地点を公開し、ミサイルが上空を通過したかどうかをめぐる論争が激しくなった。
その直後、台湾国防部は中国側のミサイル発射を早期警報網が感知し、ミサイルは台湾上空を通過しなかった、と明らかにした。ところが日本防衛省の観測は違った。自国の排他的経済水域(EEZ)に5発が落下し、うち4発は台湾本島上空を越えたということだ。
批判が強まると、台湾国防部は夜遅く立場を表明した。国防部は声明で「発射後、主要経路が大気圏外にあり、地上地域にはいかなる被害もない」とし「台湾軍は中国軍が発射したミサイルの落下地点を東海上と予測したため、防空警報を出さなかった」と釈明した。
一部の台湾市民は「ミサイルが台湾を通過したという事実を公開しなかった理由は何か」とし「レーダーが機能しないのでは」と怒りを表した。
中国「空母・原子力潜水艦、台湾包囲訓練に加勢」…中間線挑発も継続(2)
◆中国空母・原子力潜水艦加勢…台湾海峡の中間線「挑発」
中国国営グローバルタイムズは5日、軍事専門家である海軍軍事学術研究所のチャン研究員を引用し「人民解放軍が初めて空母戦団の抑止訓練をした」と伝えた。チャン研究員は「今回の(台湾包囲)訓練には海上多次元戦闘システムを構築した人民解放軍の初の空母戦団が含まれている」とし「少なくとも1隻以上の原子力潜水艦が空母戦団と共に訓練を遂行するだろう」と述べた。
中国軍事メディアによると、「遼寧」は先月31日、母港の青島港を出港した。2番目の空母「山東」も1日、海南基地を出発したことことが確認された。別の軍事専門家の張誠氏は「『遼寧』と『山東』の2隻の空母が台湾の南北に接近し、二重空母編隊を編成する可能性がある」と話した。これに先立ち中国側は今回の訓練を8日午前10時までに延長した。
中国の台湾封鎖訓練に対応し、米国はフィリピン北部海域に空母「ロナルド・レーガン」と空母打撃団を配備した状態だ。フィリピン海域は台湾から約200キロ南側に位置する。オースティン米国防長官は「レーガン」が当初の予定より長く該当地域に留まるよう指示した。米中空母が台湾を囲んで対峙する様相だ。
ナンシー・ペロシ米下院議長の台湾訪問(2、3日)に反発して台湾包囲軍事訓練を始めた中国は、この日も台湾海峡の中間線を行き来しながら挑発を続けた。台湾国防部は「午前11時(現地時間)に中国の軍用機と数隻の軍艦が台湾海峡周辺と中間線を越えてきた」とし「葛藤を深めず戦争を追求しないという原則を堅持すべき」と警告した。
ロイター通信によると、この日、台湾海峡の中間線を越えた中国艦船は約10隻、戦闘機は約20機だった。台湾海峡の中間線とは、1954年12月に米国と台湾が相互防衛条約を締結した後、1955年に中国と台湾の軍事的衝突を防ぐために合意したもので、中国と台湾の間の実質的な境界線と見なされるところだ。
前日午後10時には中国軍の戦闘機22機が台湾海峡の中間線を越えた。スホイ(su)-30戦闘機12機と主力機の殲(J)-11戦闘機8機、J-16戦闘機2機だった。
中国外務省はこの日午後、ペロシ議長と直系親族に対して制裁措置に入ると伝えた。中国外務省はペロシ議長について「中国の強い懸念と決然たる反対を無視して台湾を訪問し、中国の主権と領土の完全性を害した」とし「悪らつな挑発行為に対して関連法に基づき制裁措置を取る」と明らかにした。2021年6月に施行された「反外国制裁法」を適用したもので、制裁内容は入国とビザ発行の不許可、中国内不動産に対する差し押さえまたは凍結などが含まれる。
◆初めて台湾上空を越えたミサイル…「なぜ防空警報がなかったのか」
中国国防省は、東風15Bなど弾道ミサイル11発を台湾の東部、北部、南部海域に発射した中国は目標物の精密打撃に成功した、と発表した。中国が台湾東部のミサイル落下地点を公開し、ミサイルが上空を通過したかどうかをめぐる論争が激しくなった。
その直後、台湾国防部は中国側のミサイル発射を早期警報網が感知し、ミサイルは台湾上空を通過しなかった、と明らかにした。ところが日本防衛省の観測は違った。自国の排他的経済水域(EEZ)に5発が落下し、うち4発は台湾本島上空を越えたということだ。
批判が強まると、台湾国防部は夜遅く立場を表明した。国防部は声明で「発射後、主要経路が大気圏外にあり、地上地域にはいかなる被害もない」とし「台湾軍は中国軍が発射したミサイルの落下地点を東海上と予測したため、防空警報を出さなかった」と釈明した。
一部の台湾市民は「ミサイルが台湾を通過したという事実を公開しなかった理由は何か」とし「レーダーが機能しないのでは」と怒りを表した。
中国「空母・原子力潜水艦、台湾包囲訓練に加勢」…中間線挑発も継続(2)
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