ペロシ米下院議長が４日、紫のスーツと紫のパンプスで国会を訪問し、金振杓（キム・ジンピョ）国会議長と会談した。普段から米国議会のファッショニスタとして知られるペロシ議長は服のカラーコーディネートで政治的メッセージを伝えてきた。これに対しＣＮＮは「パワープレー」と表現したりもした。これを根拠にペロシ議長が韓国を代表するグループＢＴＳを象徴する色である紫の服を着たのではないかとの見方が出ている。

また、紫は「正義と尊厳」を意味する。国際女性デーのウェブサイトのシンボルカラーでもある。実際にこの日ペロシ議長は日本軍慰安婦被害者問題と関連、「日系米国人であるホンダ議員の発議により（米議会で）慰安婦関連決議案を通過させた。この決議案で慰安婦女性に対する（劣悪な）処遇を糾弾し日本の関係者ともわれわれの意見を顧みることができた」と言及した。

台湾を訪問した際にペロシ議長はピンクと白の服を着用したが、これに対し現地メディアはペロシ議長がピンクの服を着たことに対し国際的に「いじめ防止、仲間はずれ防止」を意味するものだと説明した。カナダでは２００７年から２月最終水曜日を「ピンクシャツデー」に指定し、仲間はずれは止めようというキャンペーンを進めている。台湾を孤立させようとする中国に対するメッセージということだ。


ペロシ議長が女性である蔡英文台湾総統と会う時に着た白のスーツは「女性参政権」を象徴すると解釈した。２０世紀初めに英国で女性参政権活動家を指す「サフラジェット」は白い服を主に着た。その後「サフラジェットホワイト」は女性参政権の象徴になった。

ペロシ議長はこの日の金議長との会談で「今回の歴訪の主要目的のひとつが安全保障。安全保障問題、韓半島（朝鮮半島）非核化問題などに対し両国の関係をどのように強化するのか議論することを期待する」と強調した。韓米両国の安全保障同盟の重要性を強調した。

ペロシ議長は議会訪問後に板門店（パンムンジョム）の共同警備区域（ＪＳＡ）を訪れ、北朝鮮の核・ミサイル脅威など韓半島の安全保障状況を直接点検する予定だ。現場では北朝鮮の７回目の核実験に対する警告と北朝鮮の人権問題など北朝鮮に向けたメッセージを出すという。その後ペロシ議長は烏山（オサン）米軍基地を訪れラカメラ韓米連合司令官兼在韓米軍司令官と面談し、在韓米軍将兵を激励した同基地から日本に向かう。