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「人権侵害・法治無視」…訪台したペロシ氏、習氏を痛烈批判

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

ペロシ米下院議長

米国のナンシー・ペロシ下院議長は2日(現地時間)、中国が攻勢を強化している状況で自身の訪台は台湾に対する米国の支持を示すためのものだと明らかにした。

この日夜遅くに台湾に到着した時点に合わせて掲載されたワシントン・ポスト(WP)の寄稿「私はなぜ議会代表団を率いて台湾を訪問したか」でだ。

ペロシ氏は「中国共産党」「習近平中国国家主席」に直接言及しながら直撃弾を飛ばした。中国の反民主的形態を一つひとつ列挙し、台湾との連帯を強調した。


訪台の可能性がメディアの報道を通じて伝えられた後、ペロシ氏が訪台を決めた理由を詳細に明らかにしたのはこれが初めてだ。

◆「米国が台湾を支持するという明白な宣言」

ペロシ氏は「中国共産党の攻勢が加速化する状況で、議会代表団の訪問は自国を防御して自由を守護する我々の民主的パートナーである台湾を米国が支持するという明白な宣言として捉えられるべきだ」と明らかにした。

また「米国の台湾との連帯は台湾国民2300万人だけでなく中国から抑圧されて脅威を受けている数百万人の他の人々にとってもこれまでになく重要だ」と付け加えた。ペロシ氏は中国の人権侵害と法治主義無視の形態は31年前と変わっていないと批判した。

1991年、米国議会訪問団の一員として中国北京を訪問したとき、天安門広場で奇襲的に「中国の民主主義のために亡くなった人々のために」と書かれたプラカードを広げて中国警察に追われた事件に言及した。

ペロシ氏は「その後、習近平主席が権力掌握を強化し、北京の悪辣な人権侵害と法治主義の無視は続いている」と話した。

◆「中国、一国二制度の約束をごみ箱に捨てた」

ペロシ氏は香港・チベット・新疆自治区に一つひとつ言及しながら中国の弾圧を痛烈に批判した。

「香港の政治的自由と人権に対する中国共産党の残酷な弾圧は『一国二制度』の約束をごみ箱に捨ててしまった」とした。

チベットでは、中国共産党はチベット人の言語・文化・宗教とアイデンティティを抹消する活動を長く主導してきたと明らかにした。

新疆では中国がイスラム教徒であるウイグル人や他の少数民族を対象に集団虐殺(ジェノサイド)を行っていると声を高めた。

また、中国本土では政権に抵抗する活動家や宗教的自由指導者などを標的に逮捕を繰り返していると伝えた。

あわせて「中国共産党が台湾と民主主義を脅かしていることを座視しない」と述べた。

◆「世界は独裁と民主主義の間の選択に直面」

ペロシ氏はロシアのウクライナ侵攻に言及して「世界は独裁政治と民主主義の間の選択に直面した」としながら「米国と同盟は我々が独裁者に屈しないということを明確にする必要がある」と強調した。

ペロシ氏は、今回の訪台は「台湾の自由、そしてすべての民主主義が尊重されるべきだということを再確認する、民主主義に対する我々の約束を尊重すること」と述べた。

米国が1979年に台湾を防御して民主主義を守ると言った約束がペロシ氏を台湾に導いた。



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