韓中両国の北核首席代表が電話会談を行って北朝鮮の情勢評価および協力策をめぐって意見を交換する時間を設けた。この席で韓国側は尹錫悦（ユン・ソクヨル）大統領が言及した「大胆な計画」にともなう段階的な非核化および相応措置提供、北朝鮮の核・ミサイル開発中止などに言及した反面、中国側は現在の膠着状態の原因は北朝鮮の非核化措置に対する呼応がないためだといった。

外交部によると、韓中北核首席代表を務める金健（キム・ゴン）外交部韓半島（朝鮮半島）平和交渉本部長と中国政府の劉曉明韓半島（朝鮮半島）事務特別代表は２６日、電話会談を通じて最近北朝鮮情勢に対する評価を共有し、今後の協力策に関して意見を交換した。

金本部長は尹大統領が言及した「大胆な計画」により政治・経済・軍事など分野の果敢な相応措置を非核化段階に合わせて提供する内容を盛り込んだ対北朝鮮政策ロードマップを韓米間緊密な協議の下に準備中だと言及した。


金本部長は実質的な非核化交渉の進展が韓半島の平和と安定のための道だと強調し、北朝鮮が自国の安全保障を阻害して国際的孤立を深化させるだけである核・ミサイル開発を中止し、一日も早く対話に復帰することができるように中国側の積極的努力を呼びかけた。

これを受け、劉代表は「現情勢の膠着状態の難題は北朝鮮の非核化措置（２０１８年核実験場閉鎖など）と正当で合理的な懸念に対して当然あるべき呼応がないこと」と主張したと中国外交部が伝えた。

劉代表は関連当事国が自制しつつも各自の関心事にバランスの取れた解決策を見出してほしいと明らかにした。同時に、「中国は南北関係の改善を一貫して支持し、韓国側と引き続き疎通して韓半島問題の政治的な解決の過程を共同で追求することを願う」と説明した。