テスラのイーロン・マスク最高経営責任者（ＣＥＯ）が親友であるグーグル共同創業者セルゲイ・ブリン氏の妻と短期間だけ不倫関係にあったことが明らかになったとウォール・ストリート・ジャーナルが２４日に報道した。これにより２人の長い間の友情がこわれた。

同紙によると、ブリン氏が１月に妻ニコール・シャナハン氏との離婚訴訟に向けカリフォルニア州サンタクララ郡裁判所に「妥協できない差異」を理由として言及した文書を提出した。

離婚訴訟はブリン氏がマスク氏と妻の短期間の不倫を知ってから数週間後に提起されたとこの懸案をよく知る関係者らが同紙に明らかにした。


マスク氏とシャナハン氏の不倫はブリン氏夫妻が別居する直前の昨年１２月に始まったと関係者は伝えた。ブリン氏は離婚訴訟書類に別居日を２０２１年１２月１５日と記載した。

ブリン氏とシャナハン氏はコロナ禍による封鎖措置と３歳の娘の育児問題で昨年秋から結婚生活が困難に陥っていたという。その間にマスク氏とシャナハン氏は１２月初めにマイアミで開かれたアートバーゼルで会い不倫関係になったと消息筋は明らかにした。

今回の不倫はマスク氏がガールフレンドであるカナダ出身の歌手グライムスさんと昨年９月に破局した直後だった。

この懸案をよく知る消息筋によると、今年初めにあるパーティーでマスク氏がブリン氏の前でひざまずいて不倫に対し謝罪し許しを求めた。ブリン氏は謝罪を受け入れたがマスク氏ともう定期的に対話することはないと消息筋は伝えた。

マスク氏はブリン氏のシリコンバレーの自宅に定期的に滞在するほど長期にわたり親しい友人として過ごし、ブリン氏は２００８年の金融危機当時に生産拡大が困難に陥ったマスク氏にさっと５０万ドルを出資したこともある。これに対しマスク氏は２０１５年にテスラの初の電気スポーツ多目的車（ＳＵＶ）１台をブリン氏にプレゼントすることもした。

一方、今回の不倫のニュースはマスク氏が最近相次いでスキャンダルに見舞われる中で出てきた。

５月に米経済メディアのビジネスインサイダーはマスク氏が２０１６年にスペースＸ専用ジェット機で女性乗務員にセクハラしたという疑惑を報道し、マスク氏がニューラリンクの３０代の女性役員と秘密恋愛を通じ双子を得ていた事実も６日に公開された。マスク氏の双子出産時期は交際相手のグライムスさんと代理母を通じて娘を産む直前だった。

このほかマスク氏は４４０億ドル規模のツイッター買収破棄を宣言しツイッター側と法廷攻防を行っている。