小説『人間失格』を書いた太宰治は1948年に38歳で自ら命を絶った。それも内縁の女とともに心中したため当時大きな話題になった。『人間失格』は太宰の自伝的小説であり、1948年に出版された。最近韓国で『人間失格』が100刷を突破したというニュースを見て読み直してみた。主人公の大庭葉蔵が書いた手記を話者である「私」が読む構造の小説だが、「恥の多い生涯を送って来ました」という手記の始まりが象徴するように、葉蔵は自身を「人間失格」と考える。葉蔵が自殺未遂を繰り返したのも薬物中毒になったのもすべて太宰本人の話だ。
◇小説『人間失格』若年層も多く読む
【コラム】安倍元首相は暴力で命失ったのに、軍備拡張の道を進もうとする日本(1)
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