韓国ガールズグループＡｅｓｐａ（エスパ）の２ｎｄミニアルバム『Ｇｉｒｌｓ』が米国Ｂｉｌｌｂｏａｒｄ（ビルボード）のメインアルバムチャート「Ｂｉｌｌｂｏａｒｄ　２００」初登場３位にランクインした。本格的な米国進出信号弾を放った今回の新譜は歴代ガールズグループの予約注文、初動（発売初週の販売高）１位を記録してＫ－ＰＯＰの歴史を新たに書き加えている。

◆Ａｅｓｐａ、Ｋ－ＰＯＰガールズグループでは２組目のビルボード記録

Ｂｉｌｌｂｏａｒｄは１７日（現地時間）、公式ツイッターを通じて「韓国の４人組ガールズグループＡｅｓｐａが約５万６０００枚のアルバムを販売して３位に入った」と報じた。これは２０２０年ＢＬＡＣＫＰＩＮＫ（ブラックピンク）がオリジナルアルバム『ＴＨＥ　ＡＬＢＵＭ』で同チャートで記録した２位に続き３位を記録したことがあるＴＷＩＣＥ（トゥワイス）とともにＫ－ＰＯＰガールズグループでは２組目に高い順位だ。


Ｂｉｌｌｂｏａｒｄによると、Ａｅｓｐａの初週アルバム販売高の９８％はフィジカル（実物）ＣＤであり、残りの２％がデジタルアルバムだった。「Ｂｉｌｌｂｏａｒｄ　２００」は実物音盤など伝統的アルバム販売高とストリーミング回数をアルバム販売量に換算した数値、デジタル音源ダウンロード回数をアルバム販売高に換算した数値を合算してアルバム消費量のランキングを算定している。

Ａｅｓｐａは最初から米国進出を狙って今回のアルバムを発売した。音源発表時点は８日午後１時で、米国東部時間金曜日午前０時に合わせた。米国Ｂｉｌｌｂｏａｒｄが金曜日から次週木曜日までの音盤販売高を集計するためだ。

◆ガールズグループ最初予約注文・初動「ミリオンセラー」

アルバム販売高基準ではすでに歴代ガールズグループの新記録を打ち立てた。サークルチャート（旧ガオンチャート）によると、Ａｅｓｐａの『Ｇｉｒｌｓ』の初動販売高は１４２万６４８７枚で歴代ガールズグループ初動１位とともにＫ－ＰＯＰガールズグループ初の初動「ミリオンセラー」（アルバム１００万枚販売）のタイトルを獲得した。これに先立ち、予約注文数量も１６１万枚を記録した。『Ｇｉｒｌｓ』以前の最高記録はＢＬＡＣＫＰＩＮＫの『ＴＨＥ　ＡＬＢＵＭ』で予約注文１００万枚、累積販売数量１３０万枚を記録した。

投資業界ではＡｅｓｐａがＳＭの下半期の実績を牽引（けんいん）するとみている。ＫＢ証券のイ・ソンファ研究員は「ＳＭはアーティストの中ではボーイズグループはＮＣＴ（エヌシーティー）、ガールズグループはＡｅｓｐａが世代交代に成功したと評価される」とし「特にＡｅｓｐａは女性アイドルの収益性が低いという偏見を破って相当なアルバム量を販売することが予想される」と話した。

◆Ｋ－ＰＯＰ音盤、上半期３５００万枚販売

Ｋ－ＰＯＰがグローバル舞台に市場を広げて急成長している。サークル・チャートによると、上半期Ｋ－ＰＯＰ音盤販売高は昨年同期比３４．６％成長した３４９４万７２４７枚で史上最高値を更新した。音盤販売高１位はＢＴＳ（防弾少年団）（４５２万枚）が記録した。２位と３位はＮＣＴ　ＤＲＥＡＭ（エヌシーティー・ドリーム）（３９８万枚）とＳＥＶＥＮＴＥＥＮ（セブンティーン）（２７２万枚）、４～６位はＴＯＭＯＲＲＯＷ　Ｘ　ＴＯＧＥＴＨＥＲ（トゥモロー・バイ・トゥギャザー）（２１０万枚）、Ｓｔｒａｙ　Ｋｉｄｓ（ストレイキッズ）（２０７万枚）、イム・ヨンウン（１１４万枚）がランクインした。上半期アルバム販売高１００万枚を超えた歌手は合計８組で、昨年より３組増えた。

アルバム販売量急増は海外ファンダムのおかげだ。サークル・チャートによれば、ＳＥＶＥＮＴＥＥＮの４ｔｈアルバム『Ｆａｃｅ　ｔｈｅ　Ｓｕｎ』の発売初日の販売高（１４０万枚）の７３％は海外ファンが購入したことが明らかになった。また、ＮＣＴ　ＤＲＥＡＭの２ｎｄアルバム『Ｇｌｉｔｃｈ　Ｍｏｄｅ』やはり発売初日販売高のうち９５％が海外で売れた。サークル・チャートは今月から韓国と海外販売量を区分して発表する。

ユジン投資証券のイ・ヒョンジ研究員は「数年前でさえＫ－ＰＯＰは一部のアジア諸国で人気があるだけで、米国・欧州では非主流音楽ジャンルとして扱われたが、パンデミックを経てＫ－ＰＯＰを消費する地域が全世界に拡大した」とし「ＢＴＳが米国市場への進出に成功してから、Ｋ－ＰＯＰの潜在力は驚くほど拡大しているところ」と話した。