◆ルルレモン・ディプティック最大規模のショップ

グローバルスポーツウェアブランド「ルルレモン」も今月１日、ソウル龍山区梨泰院（ヨンサング・イテウォン）に中国を除くアジア最大規模のショップを出した。２階建て・７２７平方メートル（２２０坪）で構成され、韓国最大規模だ。特に２階フロア全体が男性用で、種類や規模の面で通常のショップを圧倒するスケールを自慢している。

規模も大きいが、韓国で最も多様なルルレモン商品を扱っているのも特徴だ。ゴルフ・テニスコレクション以降、新たに拡張されたハイクコレクション（ウォーキングおよび登山のための商品）を真っ先に公開し、ルルレモンの代表アイテムであるパンツの場合、最も多様なフィット・長さ・サイズなどを有しているという説明だ。


３月にはフランスニッチフレグランスブランド「ディプティック」がソウル新寺洞（シンサドン）カロスギルに世界最大規模のフラッグシップストアをオープンさせた。２６０平方メートル（約７８坪）規模で、フランス・パリ本店を含めて世界主要都市にある単独ショップの中で最大だ。

◆トレンドを素早くキャッチ、「実験」が可能なところ

グローバルブランドが韓国に注目する理由としては韓国市場の特殊性が挙げられる。急成長する市場である上に新しいトレンドをキャッチするのに長けているということだ。ナイキ側は世界最初のスタイルショップをソウルに出した理由について「ソウルはオンラインとオフラインを融合した革新的なリテールの回転が最も速い都市」であり「体験を強調したショップやファッションスタイルを先導する地域としてグローバルな影響力もまた大きい」と話した。

ルルレモン側は「アジアマーケットで中国・オーストラリアの次に韓国が急成長している市場のため」としながら「とりわけ梨泰院は多彩なものにあふれている地域コミュニティで、さらに幅広い層の顧客との接点を増やすために最適な場所」と説明した。

トレンド分析家のイ・ヒャンウン氏（ＬＧエレクトロニクス顧客経験革新担当常務）は「韓国、特にソウルはテストベッドを越えてトレンドの『リトマス』試験紙になりつつある」と話した。変化を受け入れる速度が速いうえ、好き嫌いがはっきりとしていてブランドが新たな実験をして結果を素早く導き出せる地域だという意味だ。続いて「最大の特徴は消費経験値が高いＭＺ世代が比較的狭い地域（ソウルおよび首都圏）に集まっている点」としながら「世界のどの地域よりも効率的に市場テストが可能」と説明した。


「出店した」というと軒並み「世界初・世界最大」…韓国に注目するグローバルブランド（１）