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韓国、上半期の貿易赤字が過去最大

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
今年上半期の韓国の貿易収支が103億ドル(約1兆3920億円)の赤字となった。過去最大規模の赤字だ。輸出も過去最高となったが、世界的なインフレで輸入額がさらに大きく増えたからだ。特にエネルギー輸入が前年同期比97.5%急増したが、今年夏のエネルギー需要が増えたためサプライチェーン問題は続く見通しだ。

産業通商資源部は1日、今年上半期の輸出額を前年同期比15.6%増の3503億ドルと発表した。上半期の月別輸出額は過去最高が続き、回復傾向が続いてきた。操業日数とは関係なく一日の平均輸出額も初めて26億ドルを超えた。特にロシアのウクライナ侵攻以降、全世界の経済成長が減速する中でも2けた増加率となった。

輸出好調にもかかわらず全体の貿易収支が赤字となった主な理由は輸入額が急増したからだ。上半期の輸入額は3606億ドルと、前年同期比26.2%増加した。


特に原油・天然ガス・石炭の3大エネルギー源の輸入額が上半期だけで878億6000万ドルにのぼった。これは前年同期比410億ドル(87.5%)増。

産業部によると、同期間の国際原油価格(ドバイ油基準)は60%増、液化天然ガス(LNG)価格は229%増、石炭価格(豪州炭基準)は223%増だった。産業部は「今年に入って3大エネルギー源の輸入増加額は毎月の貿易赤字規模を上回り、赤字発生の核心要因となった」と分析した。産業部のムン・ドンミン貿易投資室長は「最近の貿易収支悪化はエネルギー輸入依存度が高い主要国に共通して表れた現象」とし「日本・イタリア・フランスも赤字が続いている」と説明した。

燃料だけでなく原材料価格も急騰し、非鉄金属・鉄鋼の輸入も30億ドル以上増えた。ウクライナ情勢が国際食糧価格に影響を及ぼし、主な農産品も高い価格で輸入している。

李昌洋(イ・チャンヤン)産業部長官は「世界的な成長減速とサプライチェーン問題など貿易全般に不確実性が高まる厳しい状況」とし「夏のエネルギー需要拡大と原油高が複合して貿易赤字が続くという懸念が強まっているだけにリスク管理が必要な時期だ」と強調した。続いて「下半期にも輸出の増加が続くよう7月中に『官民合同輸出状況点検会議』を開き、金融・物流、マーケティング、規制改革などを多角的に支援する」と明らかにした。

輸出は2020年11月から20カ月連続で増加している。特に今年は半導体(20.8%増)、石油製品(89.、3%増)、石油化学(16%増)、鉄鋼(26.9%増)など主要輸出品目が上半期基準で過去最高となった。新産業分野でもバイオヘルス(20.2%増)、二次電池(9.1%増)の輸出が過去最高だ。

地域別にも中国・東南アジア国家連合(ASEAN)・米国・欧州連合(EU)を対象にした輸出がともに上半期基準で最高実績を達成した。ロシアに対する国際的な経済制裁の影響で独立国家共同体(CIS)地域を除いたほとんどの地域での輸出が増加した。

6月の貿易赤字は24億7000万ドルで、3カ月連続の赤字となった。操業日数が昨年6月より2日間少なく、貨物連帯の運送拒否の影響で輸出増加率が5.4%にとどまった半面、輸入増加率は19.4%にのぼったからだ。ムン・ドンミン室長は「3カ月連続の赤字は非常に厳しい状況だが、輸出競争力が弱まったのではない」とし「輸出企業の能力を超える外部変数でエネルギーの輸入が急増し、あまりにも大きな影響を及ぼしている」と話した。



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