北大西洋条約機構（ＮＡＴＯ）首脳会議に出席中の尹錫悦（ユン・ソクヨル）韓国大統領が２９日（現地時間）、マクロン仏大統領と会談し、両国関係と北朝鮮核問題を含む主要国際懸案について意見を交換した。

大統領室によると、両首脳はこの日午後２時５分から２０分間ほどマドリード市内で会談した。


尹大統領は韓国政府の対北朝鮮政策を説明し、国連安保理常任理事国のフランスの持続的な関心と役割を要請した。これに対しマクロン大統領は完全な非核化に向けた韓国政府の外交的努力を高く評価し、「安保理決議の忠実な履行を含めて両国間の連携を強化しよう」と述べた。


両首脳は効率的な炭素中立実現レベルで原発が重要だという認識で一致し、安全な原発運営と原発産業競争力強化のための協力を拡大することにした。中小型衛星開発を含む宇宙産業関連協力の活性化にも期待を表した。

両首脳は両国が自由民主主義、人権など普遍的価値を基盤に協力分野を拡大してきた点を評価し、さらに幅広い分野で戦略的協力を強化していくことにした。マクロン大統領は最近のウクライナ情勢に言及しながら、民主主義の価値のほか、主権の尊重、武力使用排除など国際法上の原則を守護するため両国の連携が緊要になったという点を強調した。

尹大統領は２０３０釜山（プサン）世界博覧会（釜山エキスポ）招致に対する支持を要請し、マクロン大統領は適切に検討すると答えた。

尹大統領はこの席でマクロン大統領が訪韓するよう招請したと、大統領室は伝えた。

一方、韓仏首脳会談は当初３０日に予定されていたが、この日午後に繰り上げられた。大統領室は「両国の利害関係が一致したため」と説明した。