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[国際情勢変曲点、NATO首脳会議D-4]米国、NATO通じた中国牽制を公式化

ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版
29、30日にスペイン・マドリードで開催される北大西洋条約機構(NATO)首脳会議に韓国・日本・オーストラリア・ニュージーランドのアジア太平洋地域4カ国が招請国の資格で初めて出席する問題をめぐり、米国と中国が激しく衝突した。

米国家安全保障会議(NSC)のカービー戦略広報調整官は、中国が韓国のNATO会議出席に反対していることについて記者の質問を受けると、「韓国がどの会議に出席しようと中国に拒否権はない」と述べた。中国外務省の汪文斌報道官が前日の定例記者会見で「アジア太平洋地域は北大西洋の地理的範囲でない。軍事集団を引き込んで分裂を煽るいかなる言動にも決然と反対する」と中国の公式立場を表したが、その12時間後に反論したのだ。

カービー調整官は、汪報道官が「NATOは北大西洋軍事組織だが、最近はアジア太平洋地域にこれを複製しようとしている。イデオロギーで線引して新冷戦を招くべきでない」と公開警告した点にも言及した。カービー調整官は「欧州とインド太平洋の安全保障は2つに分かれているのではない。我々が欧州で見ているように領土と主権に対する似た攻撃はアジアでも起こり得る」とし「韓国はどの国よりもこれをよく知っていて、したがって韓国がNATO首脳会議に出席することは重要だ」と強調した。さらに「今回の首脳会議で追認するNATOの新しい戦略概念には中国に対する懸念が反映されるだろう」と繰り返し確認した。


このように米国はNATOを通じてロシアだけでなく中国まで牽制することを公式化し、ロシア・中国は強く反発している。ウクライナ戦争と米中の対立で渦巻く国際情勢は両陣営の対決構図の中、さらに緊迫した状況を迎える見通しだ。さらに韓国などアジア太平洋国家のNATO首脳会議出席をめぐっても衝突し、尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領がNATOでどのような外交を見せるかにも関心が集まっている。

両陣営は24日にも別々の会合で結束を固めた。NATO首脳会議に先立ち23、24日にベルギー・ブリュッセルで開催された欧州連合(EU)首脳会議で、加盟国はウクライナとモルドバにEU加盟候補国の地位を付与することで合意した。ウクライナのゼレンスキー大統領は「歴史的な瞬間」とし「ウクライナの未来はEUにある」と述べた。

これに対抗して中国とロシアも同日、インド・ブラジル・南アフリカとBRICSオンライン首脳会議を開いた後「北京宣言」を発表した。首脳らは宣言で「我々は国連憲章に明示された多国間主義に基づく協力と国際紛争の平和的解決努力を支持する」と明らかにした。



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