１５日、世界的Ｋ－ＰＯＰグループＢＴＳの突然のグループ活動休止のニュースが伝えられた。アーミーと呼ばれるＢＴＳのファンは混乱に陥り、所属事務所ハイブの株価は２５％急落した。韓国では２０１３年にデビューしてから９年間走り続けたＢＴＳに休む時間が必要だという意見が各界各層から提起された。これに対し、外信は韓国の兵役制度とＢＴＳの突然の決定を結びつけている。

◇ＢＴＳ、兵役法まで変えたが…２９歳のジン、入隊不可避

ＡＦＰ通信は１５日、「兵役問題が差し迫っており休息以外に方法がない」と題する記事を通じ「ＢＴＳが成功の頂点でグループ活動をたたんで個人活動に集中すると発表した理由は韓国の兵役制度のため」と報道した。


ＡＦＰは「韓国は核を保有した北朝鮮と向き合う分断国家という特徴上、３０歳未満の男性は約２年間の軍服務を義務付けられている。２４～２９歳であるＢＴＳメンバーに兵役は長くつきまとっていた問題」と説明した。

ＡＦＰ通信は「韓国は金メダリストとクラシック音楽家など芸術・スポーツ界の有名人には兵役免除の特典を与える。しかしポップスターは例外」と指摘した。これによって韓国経済に数億ドルの経済的効果をもたらすＢＴＳの兵役が免除されないことに対し社会的議論があり、関連法改正の試みもあったと説明した。

これに伴い、２０２０年に軍徴集・招集を延期できる対象に「大衆文化芸術分野優秀者」を追加し、文化体育観光部長官の推薦を受ければ満３０歳まで入隊を遅らせられるようにした。これによりＢＴＳ最年長メンバーのジン（１９９２年生まれ）が文化体育観光部長官の推薦で今年末まで入営が延期された状態だ。しかし入隊が近づくジンの兵役問題を解決する追加の法改正が進んでいない状況でＢＴＳのグループ活動休止という今回の決定が出されたＡＦＰは説明した。

外信はＢＴＳメンバーが兵役を回避する可能性は非常に低いと指摘し、１９９０年代にＫ－ＰＯＰスターだったユ・スンジュン（スティーブ・ユー）の事例を挙げたりもした。ＡＦＰは「兵役回避は犯罪で懲役に処されることもあり、社会的レッテルが張られる。スティーブ・ユーの人気は兵役の義務を拒否して急落した」と伝えた。


突然のＢＴＳグループ活動休止…外信、韓国の兵役制度と結び付け（２）