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100万人集まってチキンに1杯のビール…韓国大邱(テグ)「チメクフェス」、3年ぶりに復活

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

3年ぶりに再開されることになった大邱(テグ)チメク〔チキン+メクチュ(ビール)〕フェスティバル。写真は2018年大邱チメクフェスティバルの様子。[写真 大邸チメクフェスティバル組織委]

韓国大邱市(テグシ)東区の平和市場の入口に行くとオレンジ色の鶏の絵が描かれた派手な立看板が見える。看板を通り過ぎて市場の中に入ると「タットンチプ(鶏砂肝)」と書かれた飲食店が出てくる。市場路地2キロメートルの間を鶏砂肝専門店20カ所余りがひしめいている大邱鶏砂肝通りの様子だ。

この路地から1キロメートルほど離れた東大邱(トンデグ)駅広場。最近までここには見るだけでも笑いがこみあげてくるサングラス姿の鶏の名物オブジェが立っていた。足を広げて、翼まで広々と伸ばし、ユーモラスなポーズを決めながらだ。カカオキャラクターのように大邱チメクフェスティバルのキャラクターである「チア」「チキング」だ。チアとチキングは最近胴体などが破損したため修繕のために今はこの場所にはいない状態だ。

1年100万人が訪れる大邱を代表する「チメクフェスティバル」が3年ぶりに再開される。2013年から毎年夏に開かれていた大邱チメクフェスティバルは新型コロナウイルス感染症(新型肺炎)拡散の懸念で2020年と2021年2年間開催できなかった。「チメク」はチキンとメクチュ(ビール)の頭文字を取った言葉だ。


16日、大邸チメクフェスティバル組織委員会によると、今年で10周年を迎えたチメクフェスティバルは来月6日から10日まで大邱頭流(トゥリュ)公園一帯で行われる。チキンとビール関連の100社余りの企業が200カ所以上のブースを設置してチメクの楽しみを提供する。組織委側は「思い出のチメクポチャ(屋台)、チメクダンスファイター、アイスボウリング、チメククラブなどさまざまな異色プログラムも準備中」と説明した。

開幕式には有名ヒップホップミュージシャンが登場し、チメクフェスティバルを盛り上げる。チメクフェスティバルのテーマソングを作ったお笑いタレントで歌手のパク・ミョンスさんもイベント場所を訪れる。

チメクフェスティバルは単にの地域祭りを越える世界的な祭りだ。通常、年間で全世界から100万人の訪問客が訪れる。ソーシャルメディアを通じてチメクフェスティバル開催を知った人々が世界から大邱に押し寄せる。海外でも韓国「チメク」のうわさが立つ契機になった。

チメクフェスティバルには駐韓米国大使をはじめ日本領事なども乾杯の音頭「コッキオー」(鶏の鳴き声の韓国語表現)を一緒に取りながらチキンとビールを楽しんだこともある。チメクマニアとしてよく知られているマーク・リッパート元駐韓米大使は在任中だった2015年と2016年にチメクフェスティバルに参加し、これが縁で2017年に大邸名誉市民になった。大邱市は3年ぶりにチメクフェスティバルが再開されるという知らせを入れた招待状を米国・日本・ベトナムなど30カ国余りの海外大使・領事館に送った状態だ。

チメクフェスティバルが大邱で誕生した背景には「チキン聖地」と呼ばれるほど鶏と関連が深い地域だからだ。キョチョンチキンをはじめ、韓国の有名フライドチキンチェーンブランドが大邱で始まった。1907年製作された大邱市全図には朝鮮3大市場だった大邱西門(ソムン)市場で鶏を売る場所が登場するほどで、大邱の近現代史と共に歩んできたことがわかる。



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