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韓国防疫英雄の前疾病庁長、「職権乱用」で告訴される

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

市民団体「ワクチン人権行動」で代表を務める忠北(チュンブク)大医大のソン・ヒョンジュン教授(右)が8日、鄭銀敬(チョン・ウンギョン)前疾病管理庁長ら防疫責任者4人を職権乱用などの容疑で検察に告訴した。チェ・ジョングォン記者

新型コロナワクチン接種や防疫パスに反対してきた医大教授が鄭銀敬(チョン・ウンギョン)前疾病管理庁長らを職権乱用容疑で検察に告訴した。市民団体「ワクチン人権行動」の代表を務める忠北(チュンブク)大学医科大学のソン・ヒョンジュン教授は8日、鄭氏をはじめ白敬蘭(ペク・ギョンラン)現疾病管理庁長、金剛立(キム・ガンリプ)前食品医薬品安全処長、孫映レ(ソン・ヨンレ)中央事故収拾本部社会戦略班長ら前・現職の防疫責任者4人を清州(チョンジュ)地検に告訴した。

告訴状で指摘した容疑は職権乱用罪と職務放棄罪、背任罪だ。ワクチン人権行動はワクチン接種に関連した人権侵害に対抗する団体で、ワクチン未接種者やワクチン被害者など20人余りがメンバーだ。メンバーは昨年11月、忠北五松(オソン)にある疾病管理庁前で青少年ワクチン接種に反対する断髪式を開いたことに続き、今年1月には大型ショッピングセンター防疫パス導入に対して反対集会を開いた。

集会に出席したキム・テフンさん(51)は「コロナ防疫政策で客足が途絶え、昨年店を畳んだ」とし「鄭前庁長は退任したが、今からでも罰を受けてほしい」と話した。ソン教授は「コロナが猛威を振るっていた昨年、政府は合理的な根拠なく保健行政権力を乱用した」と主張した。


ソン教授は「鄭庁長らは国民の基本権を侵害する過度な防疫政策でワクチンを強要し、防疫パスを施行した」として「ワクチンメーカーや米国の主張だけを信奉し、ワクチンの副作用に対する自己調査や判断もなく防疫政策を強行した結果、罪のない被害者を生んだ」と話した。ソン教授は政府の防疫パス導入当初から1人デモをしながら反発してきた人物だ。コロナワクチン接種に対しては「血液に抗体を形成するだけ上気道(気管支など)の粘膜には抗体が形成されず予防効果は低い」という主張を一貫して繰り返してきた。

ソン教授は国民基本権を保障した憲法を無視した状態で政府が感染病予防法を前面に出したことも問題視した。ソン教授は「『全体の安全のために少数が犠牲になるのは仕方ない』という公共安全論理は、必要な場合、短期間に適用されなければならない」とし「感染者の接触者追跡を通じて過度な職場閉鎖や隔離を強要し、事後対策もない営業制限規制とワクチンパスも必要以上に進めた」と話した。

ソン教授は続いて「被告訴人のうち鄭銀敬と金剛立は海外に逃走して、これらから特恵を受けたワクチンメーカーの助けを受ける可能性が高いものと推定される」とし「速かに出国禁止申請を行い、必ず身柄確保をして厳格に捜査してほしい」と付け加えた。



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