サル痘(Monkeypox)が欧州・米国・オセアニア・中東に続き南米にも上陸した。アジアを除くすべての大陸で感染者が確認されたことになる。韓国流入の可能性も排除できなくなった。もし流入すれば、50代以下の感染リスクが相対的に高いという見方が出ている。サル痘と類似している天然痘にかかったことも、天然痘ワクチンを接種したこともない世代だからだ。
英ロイター通信などの外信によると、27日、アルゼンチンで南米初のサル痘患者が出たのに続き、28日にはメキシコでも陽性者が出た。国際統計サイト・アワーワールドインデータによると、27日基準で22カ国で403人の患者が確認された。今月6日、英国で初の感染者が報告されて以来、1ヶ月も経っていない。
韓国では29日まで確認された事例はない。高麗(コリョ)大学九老(クロ)病院感染内科の金宇柱(キム・ウジュ)教授は「流行地域で濃厚接触したケースでなければ、サル痘にかかる恐れはほとんどないと見るべきだ」と述べた。ただし、「潜伏期間が最大21日と比較的長いため、空港などの検疫で発見されるより、地域社会で活動しながら、発熱、発疹などの疑い症状が生じて確認される事例が出る可能性がある」とした。金教授は、新型コロナウイルス感染症(新型肺炎)のように空気感染はしないため、大規模な集団流行につながる可能性は低いと見た。ただ、50代以下はほとんど免疫がないと見られ、注意が必要だと述べた。
サル痘と症状が似ている天然痘(痘そう)は、韓国では1961年以降、感染者発生報告がなかった。60代以上を除く世代では事実上、天然痘にかかったことがないということで、自然感染による免疫もないと見なすことができるということだ。天然痘の患者は1978年に最後に英国で報告され、世界保健機関(WHO)は1980年に「天然痘撲滅」を宣言した。
韓国疾病管理庁によると、天然痘ワクチン接種は1979年まで行われた。疾病庁のクォン・グンヨン予防接種管理課長は「1979年まで一般人に接種が行われ、1983年の定期予防接種項目からも完全に除外された」とし「1979年生まれ(現在43歳)以降はワクチン接種がなかったと見なすことができ、自然感染した可能性も薄い」と述べた。
サル痘の原因となるウイルスは天然痘を誘発するウイルスと抗原性などが相当部分重なる。このため、天然痘ワクチンを接種すると、85%程度の予防効果を持つとされている。接種効果がどれだけ持続するかは正確には分からない。金教授は「天然痘はデオキシリボ核酸(DNA)ウイルスなので突然変異が起こる可能性が相対的に少なく人獣共通感染症でもないため、1980年に根絶が可能だった」とし「比較的安定的なウイルスなので、3回接種したならば、ほぼ終生免疫水準に近いほどの長期にわたり、保護効果が持続するものと見られる」と述べた。
天然痘ワクチンは、先端が二股に分かれた特殊針を用い、複数回刺す形式で接種する。BCG(結核予防ワクチン)と混同することもある。中断された天然痘ワクチン接種とは異なり、BCGは現在も生後4週間未満の新生児に接種を勧告している。
金宇柱教授は「米国、英国などでは感染者の濃厚接触者に4日以内にワクチンを接種している」とし「国内でも全国民に接種する理由はないが、露出後の予防目的の接種が必要なので改良されたワクチン(ジンネオス)を事前に確保しておく必要がある」と述べた。
英ロイター通信などの外信によると、27日、アルゼンチンで南米初のサル痘患者が出たのに続き、28日にはメキシコでも陽性者が出た。国際統計サイト・アワーワールドインデータによると、27日基準で22カ国で403人の患者が確認された。今月6日、英国で初の感染者が報告されて以来、1ヶ月も経っていない。
韓国では29日まで確認された事例はない。高麗(コリョ)大学九老(クロ)病院感染内科の金宇柱(キム・ウジュ)教授は「流行地域で濃厚接触したケースでなければ、サル痘にかかる恐れはほとんどないと見るべきだ」と述べた。ただし、「潜伏期間が最大21日と比較的長いため、空港などの検疫で発見されるより、地域社会で活動しながら、発熱、発疹などの疑い症状が生じて確認される事例が出る可能性がある」とした。金教授は、新型コロナウイルス感染症(新型肺炎)のように空気感染はしないため、大規模な集団流行につながる可能性は低いと見た。ただ、50代以下はほとんど免疫がないと見られ、注意が必要だと述べた。
サル痘と症状が似ている天然痘(痘そう)は、韓国では1961年以降、感染者発生報告がなかった。60代以上を除く世代では事実上、天然痘にかかったことがないということで、自然感染による免疫もないと見なすことができるということだ。天然痘の患者は1978年に最後に英国で報告され、世界保健機関(WHO)は1980年に「天然痘撲滅」を宣言した。
韓国疾病管理庁によると、天然痘ワクチン接種は1979年まで行われた。疾病庁のクォン・グンヨン予防接種管理課長は「1979年まで一般人に接種が行われ、1983年の定期予防接種項目からも完全に除外された」とし「1979年生まれ(現在43歳)以降はワクチン接種がなかったと見なすことができ、自然感染した可能性も薄い」と述べた。
サル痘の原因となるウイルスは天然痘を誘発するウイルスと抗原性などが相当部分重なる。このため、天然痘ワクチンを接種すると、85%程度の予防効果を持つとされている。接種効果がどれだけ持続するかは正確には分からない。金教授は「天然痘はデオキシリボ核酸(DNA)ウイルスなので突然変異が起こる可能性が相対的に少なく人獣共通感染症でもないため、1980年に根絶が可能だった」とし「比較的安定的なウイルスなので、3回接種したならば、ほぼ終生免疫水準に近いほどの長期にわたり、保護効果が持続するものと見られる」と述べた。
天然痘ワクチンは、先端が二股に分かれた特殊針を用い、複数回刺す形式で接種する。BCG(結核予防ワクチン)と混同することもある。中断された天然痘ワクチン接種とは異なり、BCGは現在も生後4週間未満の新生児に接種を勧告している。
金宇柱教授は「米国、英国などでは感染者の濃厚接触者に4日以内にワクチンを接種している」とし「国内でも全国民に接種する理由はないが、露出後の予防目的の接種が必要なので改良されたワクチン(ジンネオス)を事前に確保しておく必要がある」と述べた。
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