韓国映画、カンヌ映画祭席巻…『ベイビー・ブローカー』ソン・ガンホが主演男優賞、『別れる決心』パク・チャヌク監督が監督賞
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
2022.05.29 09:29
韓国映画が再びカンヌ映画祭を席巻した。28日午後にフランスのカンヌで開かれた第75回カンヌ国際映画祭閉幕式で、『ベイビー・ブローカー』のソン・ガンホが主演男優賞を、『別れる決心』のパク・チャヌク監督が監督賞を受賞した。ソン・ガンホのカンヌ主演男優賞は韓国人俳優では初めて、アジア人俳優では4人目の受賞だ。
◇言葉詰まるソン・ガンホ…震える声で「ありがとう」
ソン・ガンホは閉幕式で授賞台に上がると震える声でしばらく言葉を続けることができなかった。彼は「メルシーボークー(本当にありがとうございます)、とてもありがたく光栄です」と口を開いた後、「偉大な芸術家是枝裕和監督に深く感謝申し上げます」として監督に最初に謝意を示した。
続けてカン・ドンウォン、イ・ジウン、イ・ジュヨン、ペ・ドゥナら共演した俳優の名前も1人ずつ呼んだ後、映画を制作した映画社ZIPのイ・ユジン代表とCJ ENMにも言及した。彼は「2階にいると思うが、私の愛する家族もともにきました。きょうは本当に大きなプレゼントになったようでうれしく、このトロフィーに永遠の愛を捧げます」と話した。多くの人に言及し長くなった受賞所感に時間経過を知らせる音楽が流れ始めるとソン・ガンホは「多くの映画ファンのみなさんにこの栄光を捧げます。ありがとうございます」と受賞所感を終えた。
◇韓国初のカンヌ主演男優賞
カンヌ映画祭主演男優賞は1994年の葛優(中国)、2000年のトニー・レオン(香港)、2004年の柳楽優弥(日本)を除きすべて西欧圏の俳優が受賞した。韓国映画は2019年『パラサイト』が受賞したパルムドール(最高賞)をはじめ監督賞、審査員賞、主演女優賞、審査委員賞などコンペティション部門で多くの賞を贈られたが主演男優賞はこれまで獲得できなかった。
ソン・ガンホは2006年に『グエムル』がカンヌ映画祭監督週間に招かれカンヌ映画祭に初めて名前を上げた。その後『シークレット・サンシャイン』(2007)、『渇き』(2009)がコンペティション部門、『グッド・バッド・ウィアード』(2008)、『非常宣言』(2021)が非コンペティション部門に招かれレッドカーペットを何回も踏んでおり、今年『ベイビー・ブローカー』で7度目となる招待を受け韓国人俳優で最も多くカンヌに招かれた俳優だ。2019年の『パラサイト』で主演男優賞の可能性もささやかれたソン・ガンホは昨年韓国人男性俳優で初めてカンヌ審査委員に委嘱される記録も残した。
◇パク・チャヌクは3度目のカンヌ本賞
この日監督賞受賞者として舞台に上がったパク・チャヌク監督は「コロナ時代を迎え私たち人類が国境を高める時もあったがひとつの単一な恐怖と憂いを共有したりもした」と話し始めた。続けて「映画も劇場からお客さんがいなくなる時代を体験したが、それだけ劇場がどれだけ大切なところなのか私たちみんなが悟る契機になったりもした。私たちがこの病気に勝ち抜く希望と力を持ったように、私たちの映画も、私たちの映画関係者も、映画館を守りながら映画を永遠に守るだろうと信じる」と話した。また「この映画を作るのに支援を惜しまなかったCJとミッキー・リー(イ・ミギョンCJグループ副会長)、脚本家チョン・ソギョンをはじめとする多くのクルーに感謝を贈る。何よりパク・ヘイルとタン・ウェイの2人に贈る私の愛は何と言葉で…詳しい説明は省略したい」と感想を述べた。
『別れる決心』は既婚の刑事(パク・ヘイル)が山頂で滑落死した男の中国人妻(タン・ウェイ)を疑い潜伏捜査をしながら2人の関係に微妙な感情が芽生えるストーリー。23日のカンヌ映画祭公式上映では上映後5分間にわたるスタンディングオベーションとともに好評があふれた。各国の評論家10人が参加する「スクリーンデイリー」の評点でも21本の競合作品のうち最も高い3.2点(4点満点)を取った。
パク監督のカンヌ映画祭本賞受賞は今回が3回目だ。2004年に『オールド・ボーイ』が審査員賞、2009年『渇き』が審査委員賞を受賞した。2016年に招待された『お嬢さん』はリュ・ソンヒ美術監督が独立賞であるバルカン賞(技術賞)を贈られている。韓国映画界のカンヌ監督賞は2002年のイム・グォンテク監督『酔画仙』に次いで2番目だ。
◇言葉詰まるソン・ガンホ…震える声で「ありがとう」
ソン・ガンホは閉幕式で授賞台に上がると震える声でしばらく言葉を続けることができなかった。彼は「メルシーボークー(本当にありがとうございます)、とてもありがたく光栄です」と口を開いた後、「偉大な芸術家是枝裕和監督に深く感謝申し上げます」として監督に最初に謝意を示した。
続けてカン・ドンウォン、イ・ジウン、イ・ジュヨン、ペ・ドゥナら共演した俳優の名前も1人ずつ呼んだ後、映画を制作した映画社ZIPのイ・ユジン代表とCJ ENMにも言及した。彼は「2階にいると思うが、私の愛する家族もともにきました。きょうは本当に大きなプレゼントになったようでうれしく、このトロフィーに永遠の愛を捧げます」と話した。多くの人に言及し長くなった受賞所感に時間経過を知らせる音楽が流れ始めるとソン・ガンホは「多くの映画ファンのみなさんにこの栄光を捧げます。ありがとうございます」と受賞所感を終えた。
◇韓国初のカンヌ主演男優賞
カンヌ映画祭主演男優賞は1994年の葛優(中国)、2000年のトニー・レオン(香港)、2004年の柳楽優弥(日本)を除きすべて西欧圏の俳優が受賞した。韓国映画は2019年『パラサイト』が受賞したパルムドール(最高賞)をはじめ監督賞、審査員賞、主演女優賞、審査委員賞などコンペティション部門で多くの賞を贈られたが主演男優賞はこれまで獲得できなかった。
ソン・ガンホは2006年に『グエムル』がカンヌ映画祭監督週間に招かれカンヌ映画祭に初めて名前を上げた。その後『シークレット・サンシャイン』(2007)、『渇き』(2009)がコンペティション部門、『グッド・バッド・ウィアード』(2008)、『非常宣言』(2021)が非コンペティション部門に招かれレッドカーペットを何回も踏んでおり、今年『ベイビー・ブローカー』で7度目となる招待を受け韓国人俳優で最も多くカンヌに招かれた俳優だ。2019年の『パラサイト』で主演男優賞の可能性もささやかれたソン・ガンホは昨年韓国人男性俳優で初めてカンヌ審査委員に委嘱される記録も残した。
◇パク・チャヌクは3度目のカンヌ本賞
この日監督賞受賞者として舞台に上がったパク・チャヌク監督は「コロナ時代を迎え私たち人類が国境を高める時もあったがひとつの単一な恐怖と憂いを共有したりもした」と話し始めた。続けて「映画も劇場からお客さんがいなくなる時代を体験したが、それだけ劇場がどれだけ大切なところなのか私たちみんなが悟る契機になったりもした。私たちがこの病気に勝ち抜く希望と力を持ったように、私たちの映画も、私たちの映画関係者も、映画館を守りながら映画を永遠に守るだろうと信じる」と話した。また「この映画を作るのに支援を惜しまなかったCJとミッキー・リー(イ・ミギョンCJグループ副会長)、脚本家チョン・ソギョンをはじめとする多くのクルーに感謝を贈る。何よりパク・ヘイルとタン・ウェイの2人に贈る私の愛は何と言葉で…詳しい説明は省略したい」と感想を述べた。
『別れる決心』は既婚の刑事(パク・ヘイル)が山頂で滑落死した男の中国人妻(タン・ウェイ)を疑い潜伏捜査をしながら2人の関係に微妙な感情が芽生えるストーリー。23日のカンヌ映画祭公式上映では上映後5分間にわたるスタンディングオベーションとともに好評があふれた。各国の評論家10人が参加する「スクリーンデイリー」の評点でも21本の競合作品のうち最も高い3.2点(4点満点)を取った。
パク監督のカンヌ映画祭本賞受賞は今回が3回目だ。2004年に『オールド・ボーイ』が審査員賞、2009年『渇き』が審査委員賞を受賞した。2016年に招待された『お嬢さん』はリュ・ソンヒ美術監督が独立賞であるバルカン賞(技術賞)を贈られている。韓国映画界のカンヌ監督賞は2002年のイム・グォンテク監督『酔画仙』に次いで2番目だ。
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