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【コラム】AIキティも作った…「パートナーロボット」を夢見る日本(2)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

世界で初めて人間型ロボットを開発した早稲田大学で人とともにする「パートナーロボット」を研究している尾形哲也AI研究所長。尾形所長の横に並んで立っているロボットは最近玉子料理を学んでいる。身長166センチに体重は約150キロ。ディープラーニング技術を利用し自分で判断してタオルをたたんだり簡単な料理ができる。[写真 キム・ヒョンイェ東京特派員]

尾形所長はこれまで多様なロボットに独自のAIを導入して成果を上げてきた。2015年には数十回の学習を基に前には見られてなかった種類のタオルをたたむロボット研究に成功した。粉薬調剤ロボット開発も成し遂げた。

昨年はやわらかいファスナーがついたカバンを自由自在に開け閉めできるロボット研究を出した。触覚センサーがある手で物をつかむが、横から人が奪い取ろうとすると教えなくても握り直せるほど学習がうまくいっている。先月初めには日立の研究陣とともに初めて見るどんなドアでも自由に開け閉めするロボット研究を国際学術誌『サイエンスロボティクス』を通じて出し、世界の注目を浴びたりもした。

尾形所長は「人間とともにするロボット」、言うなれば「パートナーロボット」を描いている。彼は世界で初めて人間型ロボットを出したりもした日本のロボット研究の先駆者に選ばれる加藤一郎教授(1925~1994)の話を切り出した。学部生だった30年前、「学習するロボットを作りたい」と話すと加藤教授は彼にこのように話した。「ロボットの知能より人間の心を考えなさい」。尾形所長はその後これまで「人をサポートしてくれるロボット」に向けた研究を続けているという。


AIロボット活用に対し警戒心を持つべきという話もした。彼は「学習を通じて今後5~10年以内にアームを持つ移動型ロボットが家庭でも使われるようにならないだろうか。重要なことはロボットを受け入れる社会の共感形成だ」と話した。真の革新に向けてはロボットとAI技術の共進化と社会受容性把握が必ず伴わなければならないという話だ。

彼は「人間を理解するために人工知能を使うもの」という説明も付け加えた。AIが多様な分野に適用されるため、AIロボットをどのように理解して実際に使うかが人間に重要という意味だ。このため早稲田研究所には科学者だけでなく10人ほどの政治・社会・倫理・法律など人文・社会・科学者がともに研究に参加している。実際に政策決定にどのように適用されるべきか、倫理的な問題はないのかなどをともに悩んで研究を進めるが、業界でも多くない事例に挙げられる。

彼は「AIは米国が強いが、現実世界で使用できるシステムを作り続けられるかという(応用)部分で日本が強みを見せられる」と話した。彼は「日本がハードウェアと呼ばれるものに対して長所があるだけに、新しい事業、産業と呼べるものを十分に作れるとみている」と強調した。

キム・ヒョンイェ/東京特派員


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