中国の習近平国家主席特別代表として１０日に韓国の尹錫悦（ユン・ソクヨル）大統領就任式に出席した王岐山国家副主席がこの日午後、ソウル龍山（ヨンサン）大統領接見室で尹大統領に会って中国を訪問してほしいとしながら招待意思を伝達した。王副主席は尹大統領に「習主席が、両者が都合のいい時期に大統領が中国を訪問されることを歓迎し、招待する」と述べた。

尹大統領は「当選後、習主席が親書を送り、直々に祝賀の電話もくれた」とし「就任式に副主席が直接来てくださり本当にうれしい。韓中関係を重視する中国の意向を十分理解する」と述べた。

尹大統領の就任式を迎えて、米国のジョー・バイデン政府は９日（現地時間）、韓米同盟の重要性を強調して協力強化に対する期待をにじませた。国務省のネッド・プライス報道官はこの日の論評で「我々は韓国との同盟が持続し、共に利益を追求して価値を守ることができると確信している」とし「米韓同盟は米国・韓国ともに誰が執権するかによって影響を受けない」と強調した。プライス報道官は「米韓同盟はインド太平洋地域の平和・安保・繁栄の核心軸」としながら「世界的な挑戦に対抗するためにも、米国と韓国の協力が続くことを期待する」と述べた。


ホワイトハウスのジェン・サキ報道官も「（バイデン）大統領は彼（尹大統領）と地域安保問題と韓半島（朝鮮半島）非核化に関連して対話することを期待する」と述べた。祝賀使節団として訪韓したカマラ・ハリス副大統領の夫であるダグラス・エムホフ氏は就任式に出席した後、尹大統領と会ってバイデン大統領の親書を手渡した。

中国外交部の趙立堅報道官は「中韓戦略的協力パートナー関係が時代の流れに合うように新たな段階に前進することを希望する」と述べた。だが、中国外交部傘下のシンクタンクである中国国際問題研究院の楊希雨上級研究員は中国新聞周刊に「中韓関係は『逆風調整期』に入った」とし、両国関係を「韓国の対中政策の日本化」と批判した。

日本はこの日、就任式に岸田文雄首相が特使として派遣した林芳正外相が出席して尹大統領に岸田首相の親書を手渡した。松野博一官房長官はこの日、尹大統領の就任を祝って「国際社会が時代を画する変化に直面する中、健全な日韓関係は地域の平和、安定を確保する上で不可欠だ」とし「尹大統領のリーダーシップに期待している」と強調した。