民青学連事件で収監された詩人の金芝河(キム・ジハ)氏が1975年2月15日に出監したときの様子。 1974年4月に逮捕されて内乱扇動罪などの罪目で死刑宣告を受けていたが無期懲役に減刑され、刑執行停止で出監した。[写真 中央フォト]
◆ノーベル文学賞・ノーベル平和賞候補に入ったことも
元文化財庁長の兪弘濬(ユ・ホンジュン)氏は「故人は60年代後半ソウル文理大学演劇会で後輩を育てた。絵画の呉潤(オ・ユン)、歌の金敏基(キム・ミンギ)、舞踊の李愛珠(イ・エジュ)、創作パンソリの林賑澤(イム・ジンテク)、仮面舞踊のチェ・ヒワン、国楽のキム・ヨンドンまで、民族芸術第1世代が金芝河師団だった」と話した。80年代美学科芸術論の大きな成果は金氏がいたからこそ可能だったという話だ。取材記者として金氏に会ったことのある小説家の金薫(キム・フン)氏は「73年ごろ、故人の長男が生まれた直後に検挙されて裁判を受けたとき、小説家の金承オク(キム・スンオク)氏が出廷して『この人はパルゲンイ(共産主義者)ではない』と証言したことを思い出す」と話した。文学評論家イム・ウギ氏は「東学を広く伝えたのが事実上故人の功績」と話した。
詩集には『黄土』『大説1~4巻』『エリン』『中心の苦しみ』『予感に満ちた森の陰』、東学の教祖である水雲(スウン)崔済愚(チェ・ジェウ)を扱った長詩『干上がった日に雨雲』、物語集『飯』と散文集『南方の舟歌』、文学的回顧録『白い陰の道』(全3巻)などがある。アジア・アフリカ作家会議のロータス特別賞、国際詩人会の偉大な詩人賞、ブルーノ・クライスキー賞、鄭芝溶(チョン・ジヨン)文学賞、大山(テサン)文学賞、萬海(マンへ)文学賞、空超(コンソ)文学賞、詩と詩学賞作品賞、萬海大賞、民世(ミンセ)賞などを受賞し、ノーベル文学賞・ノーベル平和賞の候補に入ったこともある。
遺族には長男キム・ウォンボ氏(作家)や次男セヒ氏(「土地文化財団」理事長兼「土地文化館」館長)がいる。焼香所は原州セブランスキリスト病院に設けられる予定だ。
「独裁に対抗した抵抗文学の象徴」韓国詩人の金芝河氏、永遠に輝く文学の星に(1)
この記事を読んで…