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韓国、新型コロナ感染者が日曜基準で7週間ぶりに増加…減少傾向の停滞期到来か

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

新型コロナウイルス感染症(新型肺炎)の拡散が落ち着き、新規感染者が4万人台(4万7743人)に急減した4月18日午後、忠清南道論山市(チュンチョンナムド・ノンサンシ)の保健所に用意された選別診療所が閑散としている。[写真 中央フォト]

韓国で、新型コロナウイルス感染症(新型肺炎)の感染者が減少する速度が停滞している模様だ。主要防疫措置が解除された状況で、感染力の強い変異株が登場し、拡散減少傾向が停滞期に入り始めたのではないかという分析も出ている。今夏以降、新たな流行が生じるおそれがあるという警告も国内外で相次いでいる。

8日、韓国疾病管理庁が発表した新規感染者数は4万64人だ。一日30万~40万人を記録した3月中旬以降、全体的な傾向は着実に減少に向かっている。ただし、この日の新規感染者数は1週間前の5月1日(3万7760人)より2000人以上増えている。日曜日基準だけで見れば、7週間ぶりに初めて反騰した。

感染者の規模が一定水準で停滞し、長く続くいわゆる「停滞期」に入ったのではないかという懸念が出ている。疾病庁はこの日、「一日の感染者の変化では評価し難い」とし、「3月第3週のピーク(週平均約40万人発生)以降、7週間連続で減少しており、現在、綿密にモニタリングしている」とした。


今のところ、相当数の専門家は「程度の差はあるものの減少傾向が続く」と見ている。今月中旬に感染者が2万~3万人になり、6月には1万人台に減少する(チョン・ウノク教授の研究チーム)や、今月中旬に感染者が1万6000人台になる(チョン・イルヒョ教授)という予測などだ。

しかし、変数も多い。まず、主要防疫措置の解除だ。先月、社会的距離確保政策が全て解除されたのに続き、今月からは屋外でのマスク着用義務も解除された。子どもの日から7~8日の週末に続く期間は、主要防疫措置解除後に初めて迎える長い連休だ。連休期間中、遊園地には多くの人が訪れ、いわゆる「リベンジ旅行」も急増した。その影響が反映される今週の感染者の規模が今後の流行推移を推し量る重要な試金石になるものと見られる。

変異株の登場も重要な変数だ。3日、韓国内でオミクロンBA.2.12.1が初めて確認された。米国から流入した事例で、この変異株は「ステルスオミクロン」と呼ばれるBA.2より23~27%速い感染力を持っている。米国はBA.2.12.1によって感染再拡大の危機に置かれた。ワシントンポストは7日、「米政府が今年秋~冬に1億人を超える新型コロナ感染者が出ると予想し、準備に入った」と報じた。ただし「感染者1億人」は米連邦議会が新型コロナの検査装備や治療剤、ワクチン購入のための資金を承認しない場合を仮定した数値だ。

韓国ではまだ発見されていないが、南アフリカで流行している変異株BA.4、BA.5にも警戒しなければならない。高麗(コリョ)大学九老(クロ)病院感染内科の金宇柱(キム・ウジュ)教授は「既存のオミクロン感染者は免疫が低下しており、ワクチン接種後に生じた免疫も3~6カ月後には低下するため、韓国でも5月末~6月には変異株などにより感染者数が反騰する可能性がある」と指摘した。

そんな中、イスラエルでは最近デルタ株が再び流行する可能性があるという見方も出てきた。これについて嘉泉(カチョン)大学吉(キル)病院感染内科のオム・ジュンシク教授は「局所的なデルタ株の流行が生じる可能性はあるが、以前のように強力ではないだろう」と述べた。感染により自然免疫がついた人が多く、既存のワクチンがむしろデルタ株に対する保護効果が高いという理由からだ。



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