先月ウクライナが発射したミサイルを受けて船体が傾くロシア黒海艦隊の旗艦「モスクワ」。 [写真=ツイッター キャプチャー]
これに先立ち、ニューヨーク・タイムズ(NYT)・ワシントン・ポスト(WP)等は5日、米政府関係者を引用して「ウクライナは米国が提供した情報のおかげでロシア黒海艦隊旗艦『モスクワ』を撃沈して、高位将軍を10人余りを射殺することができた」と報じた。これら各紙は「ウクライナ軍は『モスクワ』の位置を正確に把握できなかったが、米国が情報を提供して撃沈することができた」と報じた。前日には「米国が諜報衛星などから収集したロシア軍指揮部に対する詳細情報をウクライナに提供し、将軍を標的とすることができるようにした」と報じた。
ジョー・バイデン米大統領は6日、アブリル・ヘインズ国家情報長官(DNI)、ウィリアム・バーンズ中央情報局(CIA)局長、ロイド・オースティン国防長官などと電話をし、「情報の役割は重要だが、報道された方式の情報共有は逆効果を生みかねない」と懸念したとNBCが報じた。ホワイトハウスのジェン・サキ報道官は「米国の役割を誇張し、ウクライナの役割を縮小した不適切な主張」と反論した。
NYTコラムニストのトーマス・フリードマン氏はコラムで「これはロシアのウラジーミル・プーチン大統領に戦争拡大の口実を与えかねない」とし「米国が今回の戦争に予想よりも深く引きずり込まれかねない」と懸念した。フリードマン氏は「米国はウクライナを助ける一方で、これによって望まない危険の中に陥らないように慎重に行動しなければならない」と強調した。
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