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故郷の歓迎に盧元大統領「ああ、気分がいい」…文大統領の退任後は見られないかも

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

退任した盧武鉉元大統領がソウル駅でKTX列車に乗り、歓送する元長官・秘書に手を振っている。 [青瓦台記者団]

「話すことはない。ただ、すっきりしている」。故盧武鉉(ノ・ムヒョン)元大統領は2008年2月25日、このように語った。盧元大統領は大統領の任期を終えた後、KTX(ソウル-密陽)の中で「帰郷の所感」を尋ねる記者にこのように答えた。退任した盧元大統領は故郷の慶尚南道金海市(キムヘシ)進永邑烽下村に向かった。盧元大統領はこの日、烽下に行く途中、記者らに冗談を言いながらリラックスした姿を見せた。

「待ち遠しい」。文在寅(ムン・ジェイン)大統領は任期中の最後の対談でこう語った。文大統領は先月25日、「気持ちが楽になりますか」という孫石熙(ソン・ソクフィ)JTBC元アンカーの質問に「はい。待ち遠しい」と答えた。10日以降の故郷での暮らしに対する期待が込められた表現だった。文大統領は退任後、盧元大統領と同じようにソウル駅でKTXに乗り、私邸がある梁山市(ヤンサンシ)下北面芝山里平山(ピョンサン)村に向かう。

◆歓迎の人波、盧元大統領「気分がいい」


盧元大統領はソウル駅から密陽(ミリャン)駅、そして烽下村というルートで帰郷した。この日、黄色い風船を持った市民およそ400人が「盧武鉉」コールをしながら歓送したソウル駅をはじめ、各地で歓迎の人波ができた。密陽駅には約1500人が集まった。これを見た盧元大統領は「もう密陽も私の故郷として記憶する」と話した。

盧元大統領が密陽駅から車で移動する間、黄色い風船が目についた。密陽から烽下村までの28キロの道路のあちこちに支持者が付けた風船だった。村への進入路1.4キロ区間には歓迎の横断幕が100枚ほどはためいた。

烽下村に到着すると、住民とノサモ(盧武鉉を愛する会)会員など約1万5000人が盧元大統領を歓迎した。盧元大統領は「あなたは誇り」と書かれた舞台に立って「ああ、気分がいい」」と叫んだ。

◆文大統領「静かに帰りたい」

文大統領の平山行きもKTXと車で移動する経路は似ている。ただ、ソウル駅-蔚山(ウルサン)駅-平山村という道のりで、盧元大統領のように大々的な歓迎行事が開かれるかは未知数だ。

まず烽下村とは違い、平山村現地の雰囲気は静かだ。先月「帰郷歓迎」「帰郷反対」の内容が書かれた数枚の横断幕があったが、今はもう見えない。文大統領も「静かに私邸に入りたい」という考えを伝えたという。村の住民も「歓迎行事を計画していないと聞いている」と口をそろえた。

また平山村は数万人が殺到するには道路が狭く、駐車場も足りない。平山交差点から私邸までの約900メートル区間は道幅が4-6メートルにすぎない。村の中の道は車1台が通れるほどの幅であり、村会館の前に10台ほど入る広さの駐車場しかない。

平山村の住民のチェさんは「(私たちの村は)自然と共に静かに暮らすには本当に良いところ」とし「5年間苦労してきた大統領本人が望むように静かにくつろぎながら過ごしてほしい」と話した。

梁山市と警察は10日に大勢の人たちが集まる場合に備えて車両を統制する。文大統領の私邸が建てられた後、平山村の訪問客が増えているからだ。この日、外部車両は平山村から2キロ近く離れた通度(トンド)ファンタジアの駐車場から出入りが制限される。

訪問客はほとんど支持者だが、保守団体の抗議デモも開かれる。これに先立ち保守団体の自由大韓守護連合釜蔚慶本部の会員らは先月29日、私邸近くで拡声器を動員した「大統領帰郷反対」集会を開いた。この団体は6日にも集会を予告した状態だ。

◆文-盧、5年ぶりに会うのか

平山に行った文大統領が烽下村を訪問するかどうかに関心が集まる。平山村と烽下村は車で約50分の距離(60キロ)だ。文大統領は5年間、烽下村を訪れていない。2017年の就任直後に行われた盧元大統領8周忌追悼式で「現職大統領としてこの席に出席するのは今日が最後になる」とし「盧元大統領が懐かしいが、任期中は大統領を胸の中にとどめておく」と話した。

文大統領は当時「必ず成功した大統領になり、任務を終えた後にまた訪ねる」と語った。23日に烽下村で行われる13周忌の盧元大統領追悼式に文大統領が出席するかどうかが注目される理由だ。盧武鉉財団の関係者は4日、中央日報との電話で「(文大統領が追悼式に出席するかどうかは)議論中で、まだ決まっていない」と話した。



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