こうした王氏の分析は中国でかなり共感を得ている。中国で昨年出版された当時、中国内の最高の米国専門家として知られる王緝思博士から賛辞を受け、ベストセラーになった。これを土台に、中国が米国の圧力に今後どう対応するかについて、ある程度の推論が可能とみられる。米国の最優先関心事は利益にあるだけに、適当に米国に商業的利益を抱かせると考えられる。そうすることで米国の激しい圧力から抜け出そうとするだろう。しかし米国の2つ目の関心事である価値観の伝播については衝突が予想される。常に自己中心的な思考をする国の中国が譲歩するとは考えにくいからだ。
これは米中の葛藤の間で生存の道を見いださなければいけない韓国に示唆する点が少なくない。米中が理念や体制問題で譲れない対立をすると同時に、経済的な部分では容易に離れることができず、こうした米中戦略競争の構図が長時間続くため、韓国も長い呼吸で米中葛藤の時代に毅然と対処していくべきという点だ。どちらか一方に立つべきと考えて焦る必要はなく、米中葛藤の本質に対する我々の理解を広げることがまず求められる。また、米中が国益をめぐり駆け引きしているだけに、韓国の対応も徹底的に国益に中心にする必要がある。
ユ・サンチョル/中国研究所長
【コラム】中国が見る米中葛藤の本質=韓国(1)
これは米中の葛藤の間で生存の道を見いださなければいけない韓国に示唆する点が少なくない。米中が理念や体制問題で譲れない対立をすると同時に、経済的な部分では容易に離れることができず、こうした米中戦略競争の構図が長時間続くため、韓国も長い呼吸で米中葛藤の時代に毅然と対処していくべきという点だ。どちらか一方に立つべきと考えて焦る必要はなく、米中葛藤の本質に対する我々の理解を広げることがまず求められる。また、米中が国益をめぐり駆け引きしているだけに、韓国の対応も徹底的に国益に中心にする必要がある。
ユ・サンチョル/中国研究所長
【コラム】中国が見る米中葛藤の本質=韓国(1)
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