「娘が至近距離から銃に撃たれたのか、頭部半分がなかった状態だった」

ウクライナ・キーウ（キエフ）近郊都市ブチャで遺体で見つかったカリーナ・イェルショワさん（２３）の母親は１３日（現地時間）、英紙テレグラフとのインタビューでこのように話した。

メディアによると、母親は葬儀場で娘の最後の姿を見るために棺の蓋を開けようとしたが、イェルショワさんの継父は妻を必死に引き止めた。娘の遺体が激しく毀損された状態だったためだ。


ウクライナ警察は「イェルショワさんの死はあまりにも凄惨」という理由で両親に娘の死に対するすべての事実を知らせなかった。

ただロシア兵士から拷問を受けてイェルショワさんの身体に傷があるだけだといった。

イェルショワさんの写真を確認したメディアは手が焼けて骨があらわれるなど遺体が激しく毀損された状態だったと報道した。

イェルショバさんの母親は「一人娘が死んで私が持てるすべての涙を流した。これ以上流す涙もない」として悔しさを爆発させた。

イェルショワさんはロシアがウクライナに侵攻する前、家族と離れて寿司店のスタッフとして働き、ブチャで友人と一緒に暮らしていた。だが先月１０日に連絡が取れなくなった。

当時、母親はソーシャルメディア（ＳＮＳ）を通じて「娘がブチャの労働者通りで最後に目撃された後、行方が分からなくなった」とし「私の娘が見つかるよう助けてほしい」と訴えていた。

イェルショワさんはそれから少し後、暮らしていたマンションから少し離れたところで結局遺体で見つかった。

ウクライナ女性下院議員であるレシア・バシレンコ氏は最近ツイッターに「イェルショワさんが結局遺体のまま見つかった。イェルショワさんはロシア兵士からレイプや拷問を受けたあと、銃に撃たれて死亡したとみられる」と様子を伝えた。