今月8日(現地時間)、ウクライナ東部のロシア国境に隣接したVelykyi Burluk地域を通過し、南下しているロシア軍の車列が民間の衛星に捉えられた。[写真 マクサー・テクノロジーズ]
ドンバス地域はVelykyi Burluk地域から250キロメートルほど南東に位置している。ロシア軍の兵力移動がドンバス戦闘と関係があるという分析が出ている。ロシア軍が先月末にウクライナの首都キーウ(キエフ)の占領に失敗して北部から軍を撤退させてから、東部ドンバス地域で大々的な戦闘が起きるという見通しが繰り返し提起されてきた。ロシアも北部の兵力を撤退させながら「ドンバスの完全な解放に注力する」と宣言した。その後、西側諸国はロシアはドンバス地域を攻撃するために軍隊を再編成したと分析した。
ウクライナ当局もドンバス戦闘を準備していると明らかにした。この日、ウクライナ大統領顧問のミハイロ・ポドリャク氏は「ウクライナは(ドンバスで)大きな戦闘を準備している」とし「特にドンバスでは勝利をあげなければならない」と話した。
ポドリャク氏によると、ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領とロシアのウラジーミル・プーチン大統領はドンバスで両国の運命がかかった戦闘を行った後、直接交渉に入る展望だ。ポドリャク氏は「(ドンバスでの勝利で)強力な交渉位置を持った後、ゼレンスキー大統領がプーチン大統領に会うだろう」としながら「(これに要する期間は) 2~3週ほどと予想される」と話した。
西側諸国はウクライナに武器を支援している。ボリス・ジョンソン英首相は前日、直接キーウを訪問してゼレンスキー大統領と共に街を歩き、財政的・軍事的支援を約束した。リズ・トラス英外相は「英国はウクライナに決定的な(武器)支援を行っている」とし「120台の装甲車を含めて新しい対艦ミサイルシステムなど1億3000万ドル水準の高級軍事装備を支援している」と明らかにした。北大西洋条約機構(NATO)国家も既に支援しているものよりも強力な武器を提供する側に方向転換している。ドンバスでの激しい交戦が予想される状況で先端武器が重要だという判断でだ。スロバキア政府はウクライナにソ連製S-300対空ミサイルを、チェコはウクライナに重火器を支援する最初のNATO国家になったとワシントン・ポスト(WP)は伝えた。
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