昨年夏、ルイ・ヴィトンがグローバルアンバサダーBTSと2021 FWオンラインファッションショーを開催するとSNSに紹介した様子。[ルイ・ヴィトンツイッター キャプチャー]
興味深いのはK-POPスターのイメージが最近Z世代が目指すところにつながっているという点だ。代表的なのが「私」を大切にして世の中の肯定的な変化を呼び起こそうとする明るいエネルギーだ。一例として、K-POPスターの音楽と歌詞は扇情的で悪口も混ざった場合が多い外国若手歌手に比べ、モラルという評価を得ている。BTSの場合、「私が鏡を見る時…私はスーパースターのように輝くから」「私は今夜星の中にいるから…人生はハチミツのように甘い。そう、一度行ってみようか」など明るくて希望的な歌詞が多い。若い世代が好む「ジェンダーレス(Genderless・中性的)」の価値もK-POPスターのように自然に表わす有名人が珍しいという評価だ。ジェンダーレスファッションは男女の性別にともなう固定観念にこだわらず、好みに合わせて自身を表わすのが特徴だ。ニューヨーク大学スターンビジネススクールのジェラルド・ワッスン助教授は「消費者はK-POPスターを水準高い個性と品格を持つ個人として感じるが、この点はブランドが伝えたがるメッセージ」と分析した。
「K-POPスターはアーミーナイフ」世界高級ブランドがBTS・BLACKPINKにハマった理由(1)
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