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性暴行被害者が初めて証言「ロシア軍、夫を射殺し私を強姦…嘲弄し続けた」(2)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
その後、兵士はアンドレイさんを「ナチス」とののしって外に連れて行った後に銃殺した。

驚いたナタリアさんにロシア軍は頭に銃を突きつけながら「黙らなければお前の息子を連れてきて家中に捨てられた母親の脳髄を見せてやる」と脅迫した。その後ロシア軍2人が代わる代わるナタリアさんを辱めた。当時ナタリアさんの息子オレクシーくんはボイラー室で泣いていたが、ロシア軍は気にも留めなかった。むしろナタリアさんの頭に銃を向けて嘲弄し続けた。

暫くしてロシア軍が離れたが、20余分後にまた戻ってきてナタリアさんを再び辱めた。ナタリアさんは「ロシア軍は3回戻ってきたが、彼らは立っていることができないほど泥酔していた」と明らかにした。結局、ロシア兵士2人は椅子に座ったまま眠り始め、ナタリアさんはボイラー室から息子を連れ出した。「今、とにかくはやく逃げなければ私たちは殺される」。


ナタリアさんは息子オレクシーくんの手を取って家を出ると、オレクシーくんは父親の死体と向き合うことになった。だが、周囲が暗いため息子はこの死体が父親のものだとは思わなかったようだった。ただ「ママ、僕たちもこの男みたいに銃に撃たれるの?」とあどけなく聞くだけだった。

現在ナタリアさんは息子とウクライナ西部のリビウ地方に避難している状況だ。ナタリアさんは「沈黙することもできた。負傷した多くの人々が怖くて沈黙を守っているのだと思う」とし「だが、多くの人はこのような恐ろしいことが起きたとは信じていない。『作り話をするな』という人もいた」と打ち明けた。

ナタリアさんはSNSを通じて強姦犯の1人であるミハイル・ロマノフの身元を確認したが、もう1人については知らないと話した。ナタリアさんは「先週ブロヴァルィーでロマノフと推定される男がウクライナ軍によって殺害されたという連絡を受けたがそれが事実なのかまだ確実ではない」と話した。

夫がロシア兵士の銃に撃たれて亡くなり3週間が過ぎたが、まだ遺体を収容できなかった。ロシア軍が集落をまだ占領しているためだ。ナタリアさんは「戦争が終わったとしても、あそこにまた戻ることができるかどうかは分からない。思い出が頭に浮かぶと辛い。でも夫が私たちのために建ててくれた家を売ることはできない」と付け加えた。

一方、ウクライナ当局は先月のロシア侵攻以降、ロシア軍が組織的に女性たちに性暴行を加えたという事実を報告している。先週、ウクライナ検察総長のイリーナ・ベネディコワ氏は「ロシア軍がナタリアさん家族に行った犯罪に対する最初の公式調査が始まった」と発表した。

ウクライナのドミトロ・クレバ外相は「2008年から強姦罪は戦争犯罪に認定されている」とし「国際刑事裁判所を通じて正義を正す」と強調した。


性暴行被害者が初めて証言「ロシア軍、夫を射殺し私を強姦…嘲弄し続けた」(1)

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