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平手打ち後に「一線を越えてしまっていた」公開謝罪したウィル・スミス…「トランプみたいだ」批判も(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

ウィル・スミス

「どのような形の暴力も有害であり、相手を傷つける。昨夜のアカデミー賞授賞式での私の行動は許容できず、言い訳できないものだった」。

アカデミー賞授賞式の生中継中にコメディアンで俳優のクリス・ロックの頬を平手打ちして物議をかもした俳優ウィル・スミスがロックに対して28日(現地時間)、公開謝罪した。スミスはこの日、インスタグラムに投稿した長文のコメントを通じて「ジェイダ(妻)の健康状態に対するジョークにとても耐え切れず、感情的に反応した」としながら「クリス、あなたに公式に謝罪したい。私の行動は一線を越えてしまっていたし、間違いだった」と綴った。「私は今も成長中だ」と自粛した。しかしハリウッドを大きく揺さぶった暴力事件がそう簡単には鎮まらないものとみられる。

前日、米国LAドルビー・シアターで開かれた第94回アカデミー賞授賞式に主演男優賞にノミネートされて出席したスミスは、別の部門のプレゼンターとして壇上に上がったロックが妻のジェイダ・ピンケット・スミスの丸刈りについて「『G.I.ジェーン2』(丸刈りの女性兵士が登場する映画)を見るのが待ちきれない」とジョークを飛ばすと、壇上に乱入してロックを平手打ちした。ジェイダは2018年に公開した自己免疫疾患による脱毛症によって丸刈りをしていることが知られている。


◆ウィル・スミス「私は今も成長中」謝罪文

しかし場内の雰囲気は一瞬で固まった。この日、スミスが俳優デビュー32年間で初めて受賞したオスカーの意味も色あせた。この日、スミスはビーナス&セレーナ・ウィリアムズ姉妹を世界的テニス選手で育てあげた父親リチャードに関する実話に基づいた家族映画『ドリームプラン(原題キング・リチャード)』で主演男優賞を受賞した。受賞のため壇上に上がったスミスは「リチャード・ウィリアムズは猛烈に家族を守る人物だ。私も自分の人生で人を守ることを求められていると考える。愛の通路になりたいと思う」と涙の受賞コメントの最後に授賞式の主催側と参加者に物議をかもしたことについて謝罪したが、被害者ロックに対する言及はなかった。

これに対してハリウッドでは非難が殺到した。ジョークが低俗であっても暴力を正当化できないという意見が多い。ベテラン女優ミア・ファローはツイッターを通じて「オスカーの最も醜い瞬間」としながら「単に軽いジョークであり、それがロックの仕事」と批判した。女優ウーピー・ゴールドバーグは放送インタビューで「スミスは過剰に反応した」とした。映画『恋人たちの予感』を演出したロブ・ライナー監督は事件後、受賞コメントでスミスが家族に対する愛について語ったことをめぐり「たわごと」として暴力被害者のロックに謝るよう促した。

特にコメディ界の反応が激しかった。コメディアンで監督のジャド・アパトーは「自己陶酔症であり、節制力を失った暴力」としながら「スミスが狂った」と、トークショー進行者のジミー・キンメルは「今、彼にはコメディアンの友達が一人もいないというのは確かだ」と指摘した。


平手打ち後に「一線を越えてしまっていた」公開謝罪したウィル・スミス…「トランプみたいだ」批判も(2)

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