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韓国進歩学者「大統領候補は恥ずかしい…トランプ時代のように海外移民を望まないか心配」(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

韓完相(ハン・ワンサン)ソウル大名誉教授が23日、ソウルの自宅で中央日報のインタビューに応じた。韓名誉教授は大統領候補に「次期大統領は平和志向的で明敏な大統領にならなければならない」と強調した。 ウ・サンジョ記者

進歩陣営の代表的な学者で金泳三(キム・ヨンサム)・金大中(キム・デジュン)政権でそれぞれ統一副首相と教育副首相を務めた韓完相(ハン・ワンサン)ソウル大名誉教授(86)が「次期大統領は強大国のクジラの争いで背中が避けるエビ大統領でなく、英敏なドルフィン(イルカ)大統領にならなければいけない」と述べた。

23日に行われた中央日報のインタビューで、韓氏は「イルカは平和志向的で、コミュニケーションも優れ、、体はシャチの20分の1にしかならないが最も英敏だ。エビになれば周囲を意識したり、強大国が咳をするだけでも怯えなければいけない」と話しながら、このように明らかにした。

韓氏は「5月に就任すれば、台湾海峡問題をめぐり米国と中国が武力示威をする形で衝突する可能性がある」とし「我々は米国と軍事同盟国であり、参加要求を受けるはずだが、選択は容易でないだろう」と述べた。

韓氏は米国だけでなく中国に関しても「過度に大国意識を持つべきでないという話を北京に行ってするべきだ」と堂々たる態度を注文した。また「100年前の覇権強大国が今では韓国を意識せざるを得ない状況になった」とし「それにふさわしい大統領が出てこなければならない」と話した。

韓氏は次期大統領が銘記すべきキーワードを尋ねる質問に対し、「誰でも大統領になれば『歴史に残るの平和、民族同士が争わないこと』ということを知る」とし「現在の候補のうち誰が大統領になろうと、このために努力しなければならない」と強調した。

韓氏はネガティブ攻防に向かう現在の大統領選挙状況については「候補の言葉を聞けば与野党を問わず恥ずかしい」とし「(候補らのレベルが)一般国民のレベルよりも低い。トランプ大統領の当選で他国に移民すると言った米国国民のように韓国がそうならないか心配だ」と述べた。

インタビューはソウル江南区(カンナムグ)の韓氏の自宅で1時間50分ほど行われた。以下は一問一答。

--今回の大統領選挙はネガティブ攻防が過去になく激しい。

「ネガティブは相手が自分より強い力を持っていると考える時、その力を弱める最も浅はかな方法だ。勝つために相手を悪魔化させなければいけない。『道徳的に悪い奴で、知的にも問題がある』と、このようにこき下ろす。ところが相手を悪魔化すれば、必ずブーメラン効果が生じる。社会科学の鉄則だ。自分が悪魔化させた矢が自分に刺さる。そうなると大統領になってからも恥ずかしい。国民はすべて記憶している。したがって自ら失敗を招くことになる」

--現政権はいわゆる「ろうそく政府」として誕生したと主張するが、政権交代論が高まっている。

「与党の立場では競合のフレームを誤って組んだ側面がある。野党側がフレームを組んで集中的に(攻撃を)したのが効果が出たのだ。歴史的な真実があるからそうなったというよりも、一種の選挙戦略の優劣から生じたようだ。(構図が)優秀だからといって必ず道徳的に優位というわけではない。ネガティブをもっとうまくやって、そうなることもある。不動産価格が上がり青年が将来を見通せない状況で(野党が政権交代論に)火をつけたが、その効果があった」

--文在寅(ムン・ジェイン)政権は「帝王的政府」という批判も受ける。

「むしろ反対だ。三一独立運動100周年記念事業委員長の時、政府総合庁舎に行けば週末ごとに太極旗部隊が集まって大統領を『思想がおかしい人』と叫んでいたが、以前とは違っていかなる対応もしなかった。文大統領と会った時『なぜ憲法が保障する範囲内で合法的な大統領の権威も行使しないのか』と尋ねたが、黙っていた。その時に感じたのは、この政府はヒトラーが出てくる前の1920年代のドイツ・ワイマール共和国と似ているという点だった」

--どの点が似ていているか。

「ドイツは権威主義文化だが、ワイマール共和国では誰もが騒げるよう放置し、自由があふれていた。そのあふれる自由に嫌気が差した、いわゆるドイツ中産層の知識人がヒトラーに抱き込まれた。ヒトラーはクーデターでなく選挙で執権した。それで文大統領にも『極右側がこのあふれる自由の空間を悪用すれば我々も全体主義に向かう可能性がある』という話をした」

--むしろ現政権はあまりにも甘いということか。

「そうだ。あまりにも控えめでこのようになったのだ。大統領自身はろうそく精神が歴史的にどんな性格かということについて確実な認識は持っているだろう。ところが果たしてそれを実践したかといえば、よく分からない。それで強硬な野党が今、この政府を甘く見ているのだだ」

--政府の運営方式をどう評価するか。

「私が副首相を2度した当時、大統領と直接通話して『このような事態が発生したので時間を少しほしい』と言えば『10時に来てほしい』という返答を受けて会った。この政府で長官が大統領と単独面談したことはほとんどないはずだ。民主大統領なら少なくとも週1回、月1回は記者会見をすべきだが、大統領の姿は青瓦台首席会議の冒頭発言の時にだけ見られる。文大統領よりも民主的な価値観が少ない大統領でもそうしなかった」

--野党候補は民主党を全体主義政党だと批判した。

「その言葉を聞いて『あの人をよく分かっていない』と感じた。言語倒錯、言語がひっくり返されるのが全体主義の特徴だ。例えばジョージ・オーウェルの『1984』では国家を批判する人たちを拷問する。ある個人に対する話ではなく、太極旗部隊が持つ思考構造にそのようなものがあるようだ。この時代の兆候だが、特に白人先進国で保守化する傾向が表れる。急発動させたのがトランプ大統領ではないか」

--進歩学者の立場で民主党の役割は何か。

「李承晩(イ・スンマン)政権以降、反共イデオロギーと親日イデオロギーが重なって恐ろしい主流勢力になった。その主流勢力は一度も変わらずに続いてきた。韓国戦争(朝鮮戦争)以降、思想論争が本格化してきた風土の中で、韓国の野党(進歩政党)が立つべき位置は中道的な民主主義政党を作ることだ。保守的な話のように聞こえるだろうが。もう少し自由を保障し、貧しい人も失敗すれば再び機会を得て挑戦することができるようにする方向だ」

--李在明(イ・ジェミョン)と民主党の役割は不足しているか

「李在明候補は語ろうとしながらもまともにできていないことがある。所得不平等でなく資産不平等が問題だ。私が暮らすこの地域には5歳の子どもが20億ウォン、30億ウォンのアパートを3、4戸持っているが、努力して成功する人たちの道がない。不労所得構造に手をつけるべきだが、李候補もそこまでは進めていない。民主党はアイデンティティが何かよく分からない。過去の李承晩政権当時、野党は殺身成仁の価値を持って苦労する人たちとして認められていた。今の民主党がそのように認められているだろうか」


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