新型コロナウイルス感染症（新型コロナ）感染者と死亡者が想像できない水準に急増している。１７日０時基準で感染者は６２万１３２８人、死亡者は４２９人だ。死亡者が急増し、５日葬も難しくなった。１７日午後、仁川（インチョン）家族公園には一部の予約が可能で、ソウル・京畿（キョンギ）は２１日まで空いたところがない。６日葬が一般化し、２～３日間安置後に葬儀室を設けたり、その反対に葬儀を行ったりしている。

高麗（コリョ）大学医科大学予防医学科のチェ・ジェウク教授は「政府がその間距離の確保措置を取って感染者管理の代わりに死亡者の予防に集中すると言ってきたのにこれはどういうことか」として「頂点以降１カ月まで死亡が続くはずだが、このようにたくさん亡くなるように放っておいてもかまわないのか」と話した。だが、政府は依然としてオミクロン株の致命率が低い点を強調する。中央事故収拾本部のソン・ヨンレ社会戦略班長は１５日、記者会見で「最近４週間新型コロナ致命率が０．１％より低く、短期致命率は季節インフルエンザのような水準」と話した。

新型コロナによる死亡の高危険施設は療養院・療養病院（以下、療養施設）だ。１７日、死亡者４２９人の中で１４８人（３４．５％）が療養施設で亡くなった。昨年、デルタ変が流行して療養施設での死亡者が増加していた時期に似ている状況が起きている。京畿道南揚州（ナムヤンジュ）現大（ヒョンデ）病院の集中治療室入院患者２３人の半分以上がこのような施設にいた８０・９０代高齢者だ。準重症患者も同じだ。この病院のキム・ブソプ院長は「１月初めとは違い、最近肺炎が進んだ高齢感染者が増加しており、死亡の増加につながる可能性がある」と話した。


アワー・ワールド・イン・データによると、韓国の新型コロナ死亡率（１６日基準）は人口１００万人当たり８．３６人で世界１１位だ。経済協力開発機構（ＯＥＣＤ）加盟国の中にはハンガリー・ノルウェー・アイスランド・ラトビアに続き５位だ。米国（５．８４人）、英国（２．２４人）、ドイツ（３．３１人）など主要国の死亡率が私たちよりはるかに低い。

現場では政府統計に把握されていない死亡者が少なくないと指摘する。京畿道（キョンギド）のある拠点病院で１７日亡くなった７８歳女性は療養院で居住して先月２５日に感染し、今月４日隔離から解除された。だが、翌日呼吸困難症状で救急室に運ばれた。すでに肺の半分に肺炎が進んだ状態だった。集中治療室で闘病したが、１７日に亡くなった。この病院院長は「この患者は隔離後にもオミクロン株が引き続き残っていて肺炎に進んで亡くなったのだが、政府の新型コロナ死亡者には含まれない」として「遺族が故人の引き取りを拒否している」と話した。また、「隔離解除後の死亡者を含めば実際の死亡者が今の２倍以になるだろう」と話した。


韓国、「致命率インフルエンザ水準」２日後…一日死亡者４２９人に（２）