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「韓国は韓国戦争漆谷の痛みを思い出して」…韓国外大ウクライナ科教授の訴え

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

漆谷郡(チルゴクグン)を通じてウクライナへの支援を要請し、現地の惨状を伝えた韓国外大ウクライナ科のオレナ・シュゲル(Olena Shchegel)教授。[写真 漆谷郡]

「韓国人は70年前の韓国戦争(朝鮮戦争)当時、最後の砦だった漆谷郡(チルゴクグン)の痛み、そして国際社会の助けを思い出すべきです」

韓国外国語大学ウクライナ科のオレナ・シュゲル教授は15日、「ウクライナへの支援に積極的に出てほしい」と明らかにした。漆谷郡が「戦争中断・ウクライナ支援の雰囲気拡散」のために要請した中央日報とのインタビューを通じてだ。

韓国戦争最大の激戦地である慶尚北道漆谷郡は「護国報勲のふるさと」を自任している。多富洞(タブドン)戦績記念館、漆谷護国平和記念館、韓米友情の公園、漆谷平和展望台、護国の橋、倭館(ウェグァン)地区戦跡記念館など戦争関連の報勲施設が立ち並ぶ。


シュゲル氏は「漆谷で韓国戦争最後の防御線死守のために『護国の橋』を爆破して数多くの住民が犠牲になったように、ウクライナもロシアの進撃を阻止するために若い兵士が自爆して橋を爆破した」と壮絶な現地の状況を伝えた。あわせて「韓国戦争当時、漆谷では学生たちが銃を取って住民たちは弾薬を運んだように、ウクライナの国民は火炎瓶を手に取った。絶体絶命の危機から自由と平和を守るために激しく死闘を行う姿が再現されている」と付け加えた。漆谷郡を通じて「罪のない民間人の犠牲が発生しないように戦争を即刻中断するよう要求する」とも求めた。

ウクライナの首都キーウ(キエフ)出身のシュゲル氏は韓国生活22年となる。キーウはロシア軍の攻撃を集中的に受けている場所で、外信は「14日午前5時ごろ、ロシア軍がキーウ北部オボローニ区9階建てマンションを砲撃して2人が亡くなって3人がケガをした」と緊迫した現地の事情を伝えた。

シュゲル氏は韓国が国際社会の一員として責任感を持つべきだとも強調した。シュゲル氏は「韓国は韓国戦争当時、国土の大部分を失った状況で、各国からの支援を受けて自由と平和を守ることができた」としながら「今は70年余り前に国際社会から受けた援助の借りを返すべき時点だ。世界経済10大強国に成長した韓国はウクライナの困難を冷遇してはいけない」とした。

続いて「ウクライナの平和が我々だけに必要なのではなく、世界がウクライナの平和が必要だという事実を思い出してほしい。子どもたちに戦争ない世の中を譲り、人類愛と自主権の保障という普遍的価値のためにウクライナへの支援に積極的に参加してほしい」と要請した。

漆谷郡のペク・ソンギ郡守は「韓国戦争当時、漆谷があったから大韓民国を守ることができた。その漆谷は国際社会が共に守ってくれた」としながら「苦痛で多くの犠牲を従うと思うが、ぜひウクライナの平和と自由が再び来るよう両手を合わせて心から祈る」と伝えた。

漆谷郡はシュゲル氏とのインタビュー内容をメディアに配布し、地域住民たちにもSNS等にも掲載してシェアする予定だ。



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