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ウォン下落どこまで…1年10カ月ぶりに1ドル=1240ウォン突破

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

ウォン

14日のウォン相場は1日で10ウォン以上下落し、1ドル=1240ウォン台で締め切った。ウォン相場は近く1ドル=1250ウォンを超えるとの見通しも出ている。

この日のソウル外国為替市場でウォン相場は前営業日より10.30ウォンのウォン安ドル高となる1ドル=1242.30ウォンで取引を終えた。この日の外為市場は前営業日より5.00ウォンのウォン安となる1ドル=1237.00ウォンで取引を開始し、午後に入ると下落幅が拡大し8日に記録した年初来安値の1ドル=1238.70ウォンを6日ぶりに塗り替えた。ウォンが1ドル=1240ウォン台で取引を終えたのは2020年5月25日の1244.20ウォンから約1年10カ月ぶりだ。

主要6通貨に対するドルの価値を示すドルインデックスは99.1ポイント台で動いている。ドルインデックスが高いほどドルが強いという意味だ。ドルインデックスは新型コロナウイルスの感染拡大で危機感が高まった昨年3月に100まで上昇している。


こうした急なドル上昇はロシアとウクライナの衝突が長期化し安全資産選好心理が強まった影響とみられる。ロシアの外貨準備高の大部分が西側諸国の金融制裁により凍結されている中で債務不履行(デフォルト)現実化の可能性もドル高に影響を及ぼした。ロシアは16日までに1億1800万ドル規模の国債利払いを控えている。このほかにも4月4日まで6563万ドル、1億200万ドル、4億4653万ドル、21億2938万ドルなどの支払期限を迎える。

ハナ金融投資のチョン・ギュヨン研究員は「西側諸国がロシアに対する制裁を強化し、米ニューヨーク証券市場が下落するなど先週末にあったことが取引開始後に反映されたとみられる」と話した。続けて「ウクライナ情勢とそれにともなう原油価格上昇が現在の為替相場に主に影響を及ぼしている」と分析した。

これに加え米国の中央銀行に当たる連邦準備制度理事会(FRB)が15~16日の連邦公開市場委員会(FOMC)会議で政策金利を引き上げる可能性が高まり、安全資産選好心理が強まっていることも為替相場に影響を与えているとみられる。

米シカゴ商品取引所(CME)のFEDウォッチによると、FRBが今回の定例会議で政策金利を0.25%引き上げる確率は90%を超える。専門家らはウォンが現在よりさらに落ちる可能性もあるとみる。

投資心理が萎縮しこの日の韓国株式市場でKOSPIは0.59%下落した2645.65で引けた。KOSDAQは2.16%下落の872.44で取引を終えた。



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