「中国は西側の強力な対応とウクライナ国民の猛烈な抵抗に驚いて不安に陥った」。米国中央情報局(CIA)のウィリアム・バーンズ局長の分析だ。8日、下院公聴会でウクライナ侵攻後のロシア状況を見つめる北京の危機感を指摘した。
侵攻17日目だった12日、元環球時報編集者の胡錫進氏はSNSに「中国の対米・対西方政策が『ロシア化』してはいけない」と書いた。中国は第2のロシアではないとの趣旨で「友(ロシア)を守り、(米国・西側への)敵対感を解き、自分がすべきことをやらなくてはならない」という解決法を提示した。
台湾奪取を狙う中国にロシアのウクライナ侵攻は反面教師だ。ウクライナ戦争は米国が参戦していない点だけが中国にとって機会要因である以外は危機要因一色だ。湖西(ホソ)大学のチョン・ガリム教授は台湾が第2のウクライナになる可能性は低いとし、その理由を4つ挙げた。
第一に、中国は1989年天安門流血鎮圧以降、国際制裁の威力を体験済みだ。2000年以降、エネルギーの輸出で急浮上したロシアとは違い、改革開放によって成長した中国は制裁に脆弱だ。第二に、軍事力の側面で戦争経験や新武器開発能力においてどれもロシアに及ばない。第三に、政治的要因だ。中国内部の視線を台湾統一路方向に集めなけばならないほど最高指導者には政敵はおらず、政治的モメンタムが弱い。1958年金門島砲撃戦は毛沢東の政治的危機時点と重なる。第四に、軽率な武力使用は米国が主導する中国包囲網に正当性を与えることになりかねない。
◆台湾海峡戦争はすでに始まっている?
内部の計算とは違い、中国のレトリックは険しくなる傾向だ。5日、中国の李克強首相は今年の政府業務報告を朗読して「確実かつ敏捷に軍事闘争を展開しなければならない」とした。中国の「軍事闘争」はロシアの「特別軍事行動」と一脈相通じる表現だ。解放軍が台湾で取る軍事行動だと香港明報が9日、指摘した。「軍事闘争」は昨年11月、中国共産党(中空)の第3の歴史決議で初めて登場した。「『台湾独立』分裂行為は震えるほど恐ろしいことだと思わせろ」とし、銃口の方向を明確にした。
李首相はまた「新時代の党の台湾問題解決に向けて総体的方略を貫徹しなければならない」とし「両岸同胞は民族復興の輝かしい偉業に心を一つにして成し遂げなければならない」と要求した。「総体的方略」も第3の歴史決議に登場した用語だ。台湾統一のためのマスタープランが近々出てくるという予告ともいえる。
台湾は敏感に反応した。12日、台湾の蔡英文総統は防弾ヘルメットと防弾チョッキを着用して台北郊外周辺の林口実弾射撃場を視察した。新たに導入した予備軍の14日動員訓練実態を点検した。「ウクライナ状況は国家を守るために国際連帯・支援の他にも全国民の団結が必要だという事実を再度証明した」とした。
蔡総統の発言は『歴史の終わり』の著者、スタンフォード大学のフランシス・フクヤマ教授がウクライナ国民と違って台湾人の抵抗意志の低下が懸念されるという発言が背景だ。フクヤマ教授は先月27日、あるフォーラムに台湾の徴兵制廃止を懸念して「台湾は米国が助けるだろうと期待はしないほうがいい」と付け加えた。蔡総統は中国の心理戦を警告している。先月25日、「台湾海峡という自然要塞と地政学と戦略的地位を持っている台湾はウクライナとは違う」とし「中国の認知戦(Cognitive warfare)防御を強化し、外部勢力と内部協力者がウクライナ非常事態を利用してパニックを作り出すためにフェイク情報を操作して台湾社会の民心と士気に影響を及ぼすことができないように手を打たなくてはならない」と話した。
◆中国、統一戦線・認知戦の強化か
ウクライナ指導者と国民が見せた激烈な抵抗とロシアの電撃戦失敗を目撃した中国は軍事行動よりも統一戦線と宣伝強化に注力する公算が大きい。台湾は昨年の国防白書で「中空はグレーゾーンの威嚇で、戦争のない台湾奪還を企てるだろう」と警告した。グレーゾーン戦術の一つでとして内部を混乱させて抵抗意志を弱めるための認知戦を4つの形態に分けてみた。
中国の官営メディアを使った海外宣伝モデル、コメント部隊を動員したピンクモデル、特定コンテンツや記事を農場で作物を育てるようにまき散らす農場モデル、現地協力者を抱き込んで利用する協力モデルの4つだ。台北大学の沈伯洋教授は2020年台湾総統選挙当時のインターネットとSNSを分析して実証的に証明した。
統一戦線もアップグレードした。チョン・ガリム教授は「伝統的に中国は辺境の少数民族地域に漢族を大挙移住させて掌握する方式に長けている」とし、人口を使った伝統戦術を指摘した。香港の中国化には1997年返還当時649万人だった人口が中国人の移住で760万人以上急増し、香港のアイデンティティが変わったことを踏まえ、これを台湾に適用する可能性があると分析している。
台湾海峡危機が韓半島(朝鮮半島)に及ぼす影響はどうか。韓国軍事問題研究院のユン・ソクチュン客員研究委員(元海軍大佐)は「台湾海峡でもし軍事衝突が起きた場合、韓半島に火の粉が飛び散る可能性は北朝鮮次第」とし「北朝鮮は6・25当時、米国第7艦隊学習効果で1958年金門島砲撃戦と1996年台湾海峡ミサイル危機当時に挑発を自制した先例がある」と話した。
侵攻17日目だった12日、元環球時報編集者の胡錫進氏はSNSに「中国の対米・対西方政策が『ロシア化』してはいけない」と書いた。中国は第2のロシアではないとの趣旨で「友(ロシア)を守り、(米国・西側への)敵対感を解き、自分がすべきことをやらなくてはならない」という解決法を提示した。
台湾奪取を狙う中国にロシアのウクライナ侵攻は反面教師だ。ウクライナ戦争は米国が参戦していない点だけが中国にとって機会要因である以外は危機要因一色だ。湖西(ホソ)大学のチョン・ガリム教授は台湾が第2のウクライナになる可能性は低いとし、その理由を4つ挙げた。
第一に、中国は1989年天安門流血鎮圧以降、国際制裁の威力を体験済みだ。2000年以降、エネルギーの輸出で急浮上したロシアとは違い、改革開放によって成長した中国は制裁に脆弱だ。第二に、軍事力の側面で戦争経験や新武器開発能力においてどれもロシアに及ばない。第三に、政治的要因だ。中国内部の視線を台湾統一路方向に集めなけばならないほど最高指導者には政敵はおらず、政治的モメンタムが弱い。1958年金門島砲撃戦は毛沢東の政治的危機時点と重なる。第四に、軽率な武力使用は米国が主導する中国包囲網に正当性を与えることになりかねない。
◆台湾海峡戦争はすでに始まっている?
内部の計算とは違い、中国のレトリックは険しくなる傾向だ。5日、中国の李克強首相は今年の政府業務報告を朗読して「確実かつ敏捷に軍事闘争を展開しなければならない」とした。中国の「軍事闘争」はロシアの「特別軍事行動」と一脈相通じる表現だ。解放軍が台湾で取る軍事行動だと香港明報が9日、指摘した。「軍事闘争」は昨年11月、中国共産党(中空)の第3の歴史決議で初めて登場した。「『台湾独立』分裂行為は震えるほど恐ろしいことだと思わせろ」とし、銃口の方向を明確にした。
李首相はまた「新時代の党の台湾問題解決に向けて総体的方略を貫徹しなければならない」とし「両岸同胞は民族復興の輝かしい偉業に心を一つにして成し遂げなければならない」と要求した。「総体的方略」も第3の歴史決議に登場した用語だ。台湾統一のためのマスタープランが近々出てくるという予告ともいえる。
台湾は敏感に反応した。12日、台湾の蔡英文総統は防弾ヘルメットと防弾チョッキを着用して台北郊外周辺の林口実弾射撃場を視察した。新たに導入した予備軍の14日動員訓練実態を点検した。「ウクライナ状況は国家を守るために国際連帯・支援の他にも全国民の団結が必要だという事実を再度証明した」とした。
蔡総統の発言は『歴史の終わり』の著者、スタンフォード大学のフランシス・フクヤマ教授がウクライナ国民と違って台湾人の抵抗意志の低下が懸念されるという発言が背景だ。フクヤマ教授は先月27日、あるフォーラムに台湾の徴兵制廃止を懸念して「台湾は米国が助けるだろうと期待はしないほうがいい」と付け加えた。蔡総統は中国の心理戦を警告している。先月25日、「台湾海峡という自然要塞と地政学と戦略的地位を持っている台湾はウクライナとは違う」とし「中国の認知戦(Cognitive warfare)防御を強化し、外部勢力と内部協力者がウクライナ非常事態を利用してパニックを作り出すためにフェイク情報を操作して台湾社会の民心と士気に影響を及ぼすことができないように手を打たなくてはならない」と話した。
◆中国、統一戦線・認知戦の強化か
ウクライナ指導者と国民が見せた激烈な抵抗とロシアの電撃戦失敗を目撃した中国は軍事行動よりも統一戦線と宣伝強化に注力する公算が大きい。台湾は昨年の国防白書で「中空はグレーゾーンの威嚇で、戦争のない台湾奪還を企てるだろう」と警告した。グレーゾーン戦術の一つでとして内部を混乱させて抵抗意志を弱めるための認知戦を4つの形態に分けてみた。
中国の官営メディアを使った海外宣伝モデル、コメント部隊を動員したピンクモデル、特定コンテンツや記事を農場で作物を育てるようにまき散らす農場モデル、現地協力者を抱き込んで利用する協力モデルの4つだ。台北大学の沈伯洋教授は2020年台湾総統選挙当時のインターネットとSNSを分析して実証的に証明した。
統一戦線もアップグレードした。チョン・ガリム教授は「伝統的に中国は辺境の少数民族地域に漢族を大挙移住させて掌握する方式に長けている」とし、人口を使った伝統戦術を指摘した。香港の中国化には1997年返還当時649万人だった人口が中国人の移住で760万人以上急増し、香港のアイデンティティが変わったことを踏まえ、これを台湾に適用する可能性があると分析している。
台湾海峡危機が韓半島(朝鮮半島)に及ぼす影響はどうか。韓国軍事問題研究院のユン・ソクチュン客員研究委員(元海軍大佐)は「台湾海峡でもし軍事衝突が起きた場合、韓半島に火の粉が飛び散る可能性は北朝鮮次第」とし「北朝鮮は6・25当時、米国第7艦隊学習効果で1958年金門島砲撃戦と1996年台湾海峡ミサイル危機当時に挑発を自制した先例がある」と話した。
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