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韓国次期大統領夫人「食事の準備をするという言葉を10年間守った夫、国民との約束も守るはず」

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

「国民の力」の尹錫悦大統領候補の妻のキム・ゴンヒ氏が26日にソウルの国民の力党本部で自身の虚偽履歴疑惑と関連して立場文を発表している。[写真 国会写真記者団]

韓国次期大統領に選出された尹錫悦(ユン・ソクヨル)氏の夫人、金建希(キム・ゴンヒ)氏が、新政権の任期中は自身が代表を務める展示・企画会社コバナコンテンツを営利目的で運営しないことを明らかにした。また、大統領の配偶者として内助に専念するとし、政治的な意味が込められた発言は一切しないという考えを示した。金氏は第20代大統領選挙が実施された9日、夫の尹氏の当選を前提に中央日報に送った書面インタビュー答弁書でこのように明らかにした。

選挙中に「巫俗」批判で与党の攻撃を受けた金氏は自身の宗教観について「現在、特定の宗教はなく、多くの宗教でいう愛・寛容など普遍的な価値に対する信念はある」と伝えた。金氏は「学生時代まで教会に通って聖書の勉強をした。これは西洋美術史の理解にも役に立った」と説明した。続いて「展示企画をしながら自然な流れで哲学・美学・人文学などを勉強することになった。美術は宗教と関連が深い学問で、さまざまな宗教に関心を持つことになり、今でも多くの宗教界の人々と親しくしている」と伝えた。

「夫として尹氏はどういう人か」という質問では、「いつも忙しいが、私をいつも気遣ってくれる」と伝えた。金氏は尹氏から聞いた最も感動的な言葉に「一生、食事の支度をする」を挙げた。金氏は「交際していた頃、私が事業のため忙しく食事をまともに準備できない姿を見て夫が心配していた」とし「結婚をする時『自分が食事の仕度をする』と約束したが、10年過ぎた今でもよく守っている。国民とした約束はなおさらよく守ると信じている」と伝えた。


11日は2人の結婚10周年となる。2人は2012年3月11日に結婚した。夫婦の間に子どもはいない。1972年生まれで今年50歳の金氏は、2007年から海外有名美術品展示・企画会社コバナコンテンツの代表を務めている。事業をする大統領の配偶者は金氏が初めてとなる。

金氏は「どんな大統領の配偶者になりたいか」という質問に対し、「海外には大統領の配偶者が職業を維持したり政治的メッセージを持つ事例が増えている」とし「しかし私は当選者が国政に専念できるよう内助したい」と答えた。特定企業の行事後援問題や自身の政治的発言などをめぐり発生しかねない問題を事前に遮断するという意図と解釈される。

匿名を求めた金氏側の関係者は中央日報との電話で「これは金氏がコバナコンテンツを尹錫悦政府の任期中は営利目的で運営しないという趣旨」とし「政治的メッセージを出さないというのも、大統領夫人として積極的な対外活動よりは疎外階層を中心に静かな内助に注力するということ」と伝えた。

尹氏は大統領夫人を支援する青瓦台(チョンワデ、韓国大統領府)第2付属室の廃止などを公約した。これに関連し金氏はこの日、一部のメディアに「令夫人という呼称よりは大統領の配偶者という表現がよいと思っている。その役割は時代と社会像に合う国民の要求に従うものと理解する」という立場を明らかにした。

一方、各種疑惑で非難を受けて大統領選挙の舞台に姿を見せなかった金氏が、選挙期間中に国民の力所属政治家の配偶者で構成される「同行の力」側に手紙を送っていたことが分かった。同行の力を主導する梁琴喜(ヤン・グムヒ)議員が候補秘書室を通して手紙を受け、イメージファイルでフォーラム会員に伝えたという。金氏は手紙でフォーラム会員を「先輩」と呼びながら「政治家の妻として生きるということは犠牲が求められる。敬意を表する。私もしっかりと学んでいきたい」などの内容が書かれていたという。金氏の手紙を見た人は「きれいな字体の手紙だった」と話した。



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