ロシアが侵攻したウクライナに行き国際義勇軍として参戦するというイ・グン元特殊戦戦団（ＵＤＴ／ＳＥＡＬ）大尉と関連し、韓国政府が彼のウクライナ入国の事実を正式に確認した。

外交部のチェ・ヨンサム報道官は８日午後の定例会見で、イ・グン元大尉が実際にウクライナに到着したかとの質問を受け、「最近わが国の国民が韓国政府が規定した事前許可なくウクライナに入国した事実を確認した」と明らかにした。

これに先立ちイ元大尉は韓国時刻７日午後にインスタグラムなどを通じウクライナ到着の事実を伝えた。現地ベースキャンプの写真も公開したが、一部では「本当にウクライナに行ったのか信じることはできない」という主張が提起された。


外交部は関連法に基づきイ元大尉に対する制裁を進めるという立場だ。

チェ報道官は「旅券法に基づき法務部など関係官庁との協議を通じ旅券に対する行政制裁を進めている。今後旅券法違反関連の刑事告発も推進する予定」と話した。

外交部によると、現在「旅行禁止地域」に指定されたウクライナに韓国の国民が無断で入国する場合、旅券法違反に基づく刑事処罰と行政制裁の対象であり、１年以下の懲役または、１０００万ウォン以下の罰金、旅券返納命令、未返却時の旅券無効化、新規旅券発給拒否または制限などの行政制裁を加えることができる。

例外的旅券使用許可を受ければ入国が可能だがイ元大尉は出国前に外交部にウクライナでの例外的旅券使用許可についての問い合わせもしなかった。

チェ報道官は「ウクライナは現在とても厳しい戦時状況。いわゆる義勇軍参加問題と関連して韓国政府の事前許可なく無断でウクライナに入国することが発生しないよう改めて要請申し上げる」と強調した。