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ウクライナ入り韓国海軍特殊戦団出身ユーチューバー、爆発物罪適用なら死刑も

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

海軍特殊戦団大尉出身のユーチューバー、イ・グン氏。 イム・ヒョンドン記者

韓国海軍特殊戦団(UDT/SEAL)大尉だったユーチューバーのイ・グン氏(38)が「ロシアの侵攻に対抗してウクライナを支援する」としてウクライナ入りしたことが伝えられた中、政府関係部処が緊急対策会議を開き、対策を用意する。法曹界では「イ氏の善良な意図は理解できるが、私的にウクライナに入ってロシアと戦うのは韓国現行法違反の余地があり、注意が必要だ」という警告が出ている。

旅行禁止国のウクライナに入国するだけでも旅券法違反で刑事処罰を受ける可能性がある。さらに実際に戦闘に参加して手榴弾など武器でロシア軍を死亡させれば、韓国法に基づき私戦罪を超えて殺人罪、爆発物使用罪まで適用される可能性が高いという指摘だ。

◆外交部・法務部・警察が緊急合同会議


中央日報の取材を総合すると、外交部、法務部、警察庁などは7日夜に実務部署間合同会議を開き、イ・グン氏の事態に関する情報を共有しながら対策を用意する。

イ・グン氏が6日夜、ウクライナに向けて出国したことを知らせ、7日午後にはウクライナ現地ベースキャンプの写真と共に到着した事実を伝えたからだ。イ氏は7日午後3時30分ごろ、自身のインスタグラムで「ウクライナに到着しました」としてキャンプの写真を掲載したのに続き、4時30分には現地で軍服を着て子犬を見ている自身の姿を載せた。そして「韓国戦争(朝鮮戦争)当時の支援に感謝しています。今度は私たちが助けます」とコメントした。

前日夜には「ウクライナ大統領が世界に支援を要請した時(日本時間2月27日)、直ちに義勇軍の任務を準備した」と明らかにした。イ氏が「チーム員は私が選抜した」と明らかにし、3人の後ろ姿の写真を共にポスティングした点から、イ氏を含めて3人がチームを組んでウクライナに入国したと推定される。

韓国外交部はウクライナに対して先月13日0時、旅行警報4段階(旅行禁止)を出した。これに関しイ・グン氏は「私たちは(外交部から)旅行禁止国家に入れば犯罪者として扱われ、1年の懲役または1000万ウォン(約94万円)以下の罰金刑になることもあるという脅迫を受けた」と伝えた。そして「しかし処罰を受けるからといって我々が保有する技術、知識、専門性でウクライナを支援せず、黙って見ていることはできない」と付け加えた。

◆イ・グン氏「無事にウクライナ到着…政府はどう支援するかを考えるべき」

7日午後、イ・グン氏は「私のチームはウクライナに無事に到着した」とし「我々は最前方で戦闘する」と明らかにした。外交部がイ氏に「無断でウクライナに入国する場合、刑事処罰および旅券に対する行政制裁の対象になる」と警告したことに関連、イ氏は「時間を長引かせながら我々の旅券を無効化することよりも、どうやって支援できるかを考えるべきだ」と反論した。

イ・グン氏のチームだけでなく他の韓国人志願兵もウクライナ行きを試みている。在韓ウクライナ大使館が先月27日、フェイスブックで「外国人もウクライナ軍に入隊する権利があり、外国人で構成された別の部隊を編成中」とし「ウクライナを保護して侵略者を阻止してほしい」と明らかにしたからだ。現在まで志願者は100人ほどいるという。

法曹界は「旅券法違反だけでなく、さらに強力な処罰の罪を適用される可能性がある」と注意を促している。

◆法曹界「戦争関連爆発物使用罪なら死刑または無期懲役」

検事出身でカナダ・モントリオール総領事、国際民間航空機関(ICAO)大使を務めた李潤済(イ・ユンジェ)明知大法学科教授は「属人主義に基づき韓国人であれば海外に出ても韓国の法律が適用される」とし「実際に戦闘に参加すれば、私戦罪、さらに人を殺せば殺人罪、手榴弾のような爆発物を使用して人の生命・身体・財産を害すれば爆発物使用罪に該当することもある」と説明した。3つの罪はすべて用意または陰謀だけで処罰の対象という。特に戦争に関連して爆発物使用罪を犯す場合、処罰の程度は死刑または無期懲役と非常に強いという説明だ。

イ・グン氏らが戦闘をしてロシア軍に捕まれば、ロシア政府により捕虜として収監されたり、場合によっては別の処罰を受ける危険がある。

これに関連しロシア国防総省のコナシェンコフ報道官は3日(現地時間)、「ウクライナに来る外国傭兵は国際法上軍人の地位を持たず、逮捕時には少なくとも刑事処罰を受ける」と明らかにした。



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