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「ゼレンスキー大統領・ボクシング兄弟暗殺特命」…ロシアが送った傭兵部隊がキエフ潜入

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

ロシア傭兵ワグナーグループのロゴ 欧州安全保障協力機構(OSCE)報告書提供

ロシアのプーチン大統領の秘密兵器「ワグナー(Wagner)軍団」に下された特命はゼレンスキー・ウクライナ大統領の暗殺だった。英タイムズは28日(現地時間)、「ロシア民間軍事企業(PMC)ワグナーグループに雇用された傭兵400人が『ゼレンスキー大統領を含むウクライナ核心人物23人暗殺』指令を受け、ウクライナの首都キエフで活動している」と伝えた。

23日のニューヨークタイムズ(NYT)によると、ワグナーグループ所属の傭兵300人はウクライナとの全面戦争の土台を作るため、まずウクライナ東部ドンバスのドネツク・ルハンスク地域に進入した。しかしタイムズによると、ワグナー傭兵は当初の報道より多い2000-4000人ほどが1月にウクライナに入ったという。このうち400人はウクライナ北側のベラルーシを通じてキエフへ向かった。

キエフに配置されたワグナー傭兵400人の任務はロシア軍を首都に導く一方、ゼレンスキー大統領をはじめ政府高官とビタリ・クリチコ・キエフ市長とその弟ラジミール・クリチコ氏など計23人を暗殺することだ。クリチコ兄弟はプロボクシング史上初めて兄弟が同時にヘビー級世界チャンピオンになったウクライナの「ボクシング英雄」だ。兄は戦争勃発後、キエフ市民の安全の責任を負っていて、弟は予備軍に加入した。兄弟はともに最前線で国民を引っ張る象徴的な人物だ。


ウクライナ政府は26日午前、ワグナー傭兵の暗殺指令を知り、この日午後5時から28日午前8時までの39時間、強力な通行禁止令を宣言した。キエフ市当局は当時、「この時間に外出した民間人はロシアの妨害工作員として対応する」と強調した。「ロシアの妨害工作員」と話した人たちがワグナー傭兵とみられる。

クリチコ市長は27日夜、「強力な通行禁止令は終わるが、午後10時-午前7時までは通行禁止が続く。ロシア妨害工作員をかなり無力化したが、依然として銃撃が発生する可能性があるため注意すべき」と強調した。ワグナー傭兵はゼレンスキー大統領と彼の側近の携帯電話を追跡し、動きを把握していることが分かった。タイムズはワグナーグループとつながりがある高位関係者の話を引用し、「プーチン大統領がゼレンスキー大統領と交渉する姿を見せるためにワグナー傭兵の活動をしばらく停止させた。しかしこれは巧妙なトリック」と伝えた。

ワグナー傭兵はプーチン大統領の指示がまた出れば数日以内に任務を終えてウクライナを出て行く計画だ。この計画が成功する場合、大きなボーナスを受けるという。

リチャード・バロンズ元英合同軍司令官は「ワグナー傭兵は影だ。その実体と規模を正確に把握するのは難しい。ロシア政府と直接連結していないため、彼らを追及しても否認することができる」と伝えた。

2014年にウクライナ東部の親露分離主義勢力を支援するために設立されたワグナーグループは、プーチン大統領の側近の新興財閥エブゲニー・プリゴジン氏の資金支援を受けていることが分かった。2014年のロシアのクリミア半島併合当時に活躍し、この数年間は親露分離主義武装勢力を支援した。また、シリア・リビアなど中東の内戦に介入し、戦闘経験を積んだ。



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