そして23年が経過した2014年3月11日、クリミア半島を失う危機に直面した中、ウクライナのテニュフ国防相代行が議会に報告した実情は衝撃的だった。全体兵力20万人のうち即時投入できる兵力は6000人にすぎなかった。戦車・装甲車など機動装備は燃料が不足し、バッテリーは除去されていた。600機の航空機のうち稼働するのは100機にもならなかった。欧州最強レベルの通常兵力を保有していたウクライナが戦争を遂行できない国に転落したのだ。人類史上これほど強力だった軍隊がこれほどの短期間に没落した事例は探すのが難しい。
◆ウクライナ軍の崩壊、どう始まったのか
30年前は欧州最強だったが…ウクライナ軍の没落が韓国に与える教訓(2)