2020年11月16日(現地時間)、ハワイ北東部の海上でSM3ブロック2A迎撃ミサイルを発射した米海軍イージス駆逐艦「ジョン・フィン」。 写真=米ミサイル防衛庁
米戦略国際問題研究所(CSIS)のイアン・ウィリアムズ・ミサイル防衛プロジェクト副局長はボイス・オブ・アメリカ(VOA)のインタビュー(22日報道)で、これは「金正恩(キム・ジョンウン)政権の戦略的目標」と関係があるとし、このように述べた。
ウィリアムズ氏は「金正恩政権の戦略的目標のうち1つ目は転覆せず権力を維持すること、2つ目は戦争で勝利して朝鮮半島を自身の統制下で統一すること」とし「日本や米グアムを打撃できるミサイルはすべて本質的にこうした目的を後押しする」と話した。続いて「米本土を脅かす大陸間弾道ミサイル(ICBM)能力も、米国が戦争に介入することを阻止するため」とし「韓国を同盟から引き離して朝鮮半島を統一しようとする」と強調した。
ウィリアムズ氏は特に北朝鮮が「北朝鮮版イスカンデル(KN-23)」「北朝鮮版エイタクムス(KN-24)」などのミサイルで精密打撃能力を高めている点を深刻に受け止めている。ウィリアムズ氏は「北朝鮮が核兵器攻撃用ミサイルだけに関心があるとすれば、いま見せているすべての技術は必要ない」とし「核攻撃をしながら誤差範囲50メートルまで接近して標的を打撃する必要はない」と指摘した。
さらに「北朝鮮は生物化学兵器と通常兵器を使用し、核兵器はそのまま備蓄状態にしておくことができる」とし「限度を越えることなく(米国の)核報復を誘発する可能性を低めることができる」と述べた。これに関連し「北朝鮮がミサイルの弾頭に炭疽菌を搭載して韓国の港や飛行機の離着陸場に散布する場合、米軍の迅速な流入を難しくすることができる」とし「そのような環境では北朝鮮が奇襲攻撃で勝つことができるという考えを抱く可能性がある」と懸念を表した。
北朝鮮が先月2回の試験発射をして極超音速ミサイルだと主張した「機動式再突入体(MARV)」が韓半島(朝鮮半島)南部や日本を迂回攻撃する可能性があるという評価も出てきた。ウィリアムズ氏は「東海(トンヘ、日本名・日本海)側に発射したミサイルが斜めに旋回し、高高度防衛ミサイル(THAAD)体系の砲台を迂回する可能性がある」とし「南側の米軍部隊や、戦争勃発前の米軍兵力の海上流入を防ぐため、釜山(プサン)などを狙う任務も帯びているはず」と話した。
MARVの迂回攻撃の可能性については、ミドルベリー国際学研究所のジェフリー・ルイス東アジア不拡散プログラム所長も似た見解を明らかにしている。
ウィリアムズ氏はこうした攻撃に対応して「イージス艦迎撃」などミサイル防衛網拡充の必要性を提起した。しかし現在、韓国軍当局と防衛事業庁は2024年から実戦配備する次期イージス艦(広開土大王III Batch-II)に搭載する迎撃ミサイルの選定もしていない状態だ。
当初、軍当局は高高度迎撃が可能なSM3ミサイル(迎撃高度70-500キロ)の導入を検討したが、防衛事業庁が国内開発に方向を転換して招いた結果だ。
ウィリアムズ氏は今回のインタビューで「北朝鮮のミサイルがさらに複雑に動く前に、初期迎撃可能なミサイル防衛網を検討することが重要になっている」と指摘した。
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