プーチン大統領は15日、モスクワのクレムリンでショルツ首相と会い、長さ5メートルのテーブルの両端に座って首脳会談を進めた。プーチン大統領は7日にフランスのマクロン大統領と会った際も同じテーブルに座って会談し注目を集めた。当時ロイター通信は、マクロン大統領が新型コロナ検査を受けるようにというクレムリンの要請を拒否したためロシアが距離をあけたものと報道した。この奇異な風景を見た人々の間では「カーリングをしても良さそうだ」「シーソーテーブル」などの嘲笑が広がったりもした。英紙ガーディアンは相手に屈辱感を与えられる物理的な構図でプーチン式の権威の誇示だと解説した。
プーチン大統領はこの日、ショルツ首相とウクライナをめぐるロシアと西側諸国の緊張緩和案を話し合った。プーチン大統領は会談後の共同記者会見で「われわれが戦争を望むだろうか」と自問した後、「当然違う。これがわれわれが交渉を提案した理由」と話した。