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「朝鮮族韓服、孫興民=孫悟空の子孫という中国…隠された底意がある」(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

民間サイバー外交使節団VANKのパク・ギテ団長が9日に中央日報とインタビューしている。

「韓服を着た朝鮮族は『トロイの木馬』でしょう。中国が利用したものとみられます」。

サイバー外交使節団VANKのパク・ギテ団長は、北京冬五輪開会式に登場した「朝鮮族の韓服」に対し、「隠された底意がある」と言い切った。「韓服は韓国のものだが朝鮮族固有の衣装でもある」という中国政府の論評に対しても「東北工程のデジャブ」と批判した。

パク団長は五輪開会式に先立ち「中国漢服」と関連し、ファッション雑誌「ヴォーグ」と神経戦を繰り広げたりもした。ヴォーグは2日、韓服と酷似した漢服衣装を着た中国人ユーチューバー「十音」の写真をSNSに上げた。十音は「韓服は中国服をコピーしたもの」と主張し続けてきた人物だ。ヴォーグは彼女が着た韓服風の衣装を「漢族が統治する中国で着ていた衣服の様式」と紹介した。VANKはこの写真に「Sponsored by China」という批判の文言を入れポスターにしてばら撒いた。パク団長は「中国の『韓服工程』は、キムチ、孫興民(ソン・フンミン)、世宗(セジョン)大王、キム・ヨナと続いてきた『文化工程』だ。過去の歴史歪曲を展開したその脈絡で見なければならない」と主張した。


◇「『朝鮮族韓服』は少数民族優待次元?」

Q:最近ヴォーグを批判した。意図は何か。

A:韓服議論はハプニングで終わらせられない。過去から歴史歪曲議論を絶えず起こしてきた中国が数多くの文化のうち突然韓服を持ち出した。そして雑誌モデルとして出たユーチューバーの十音も「すべての韓国文化は中国から持ってきた」と主張するなど戦力が華麗だ。ヴォーグはこうした人物をモデルに起用した。隠れた底意がある。詐欺師が詐欺を働く時に本心をすべて表わすだろうか。そうした不純な意図が洗練されるよう批判したかった。それで「Sponsored by China」「中国政府の金を受け取ったようにみられる」と書いた。韓国がなぜ怒っているのか世界に知らせる必要があると考えた。ヴォーグの読者が雑誌に利用されているということを知らせたかった。

Q:中国政府が背後にいるという主張は根拠が弱いのではないか。感情混じりの批判という意見もある。

A:われわれはそのモデルが登場した脈絡を紹介しただけだ。中国は絶対に「漢服は韓国の韓服と違う」とは言わない。われわれがこうしたことを放置しているから中国は一線を越え続ける。

Q:五輪開会式の韓服議論の時も中国政府は「韓服工程」を否定した。

A:2005年のデジャブだ。当時中国が「東北工程」を通じて高句麗をまるごと奪おうとした。韓国は韓服議論と比較にならないほど怒った。中国がどれだけ驚いただろうか。中国は「民間学者の研究にすぎない。気を付ける」と釈明した。いまと同じやり方の釈明だ。われわれはまたすぐ忘れた。だが中国はあきらめない。「万里の長城」から「高句麗・渤海」まで歪曲が続く。脈絡を見なければならない。朝鮮族が普段着る韓服と開会式に出てきた韓服が同じなのか。朝鮮族は一種の「トロイの木馬」だ。中国が利用したようにみられる。東北工程の時も中国政府は行動しなかった。海外の教科書などを動かした。一方では「中国が海外の教科書の歴史歪曲を推進したという根拠はあるのか」と反問する。どの国が中国に代わって高句麗と渤海の歴史を中国の歴史だと広報するだろうか。中国だけができることだ。

Q:「朝鮮族」など少数民族の反発を懸念して伝統衣装である韓国の民族衣装を着せるほかなかったという見方もあったが。

A:過去には中国政府が朝鮮族出身者を幹部として多く起用した。ハングル教育や韓国文化も多く尊重した。いまはそうではない。朝鮮族学校も韓国語教育を控えさせ支援を断つ。もし中国政府が朝鮮族の韓国文化尊重と韓国語の授業時間を増やしたとすれば、そうした意見も納得できただろう。だが中国は朝鮮族の文化を断絶させようとする。また他の少数民族を弾圧する。少数民族を優遇したかったとしながらなぜ弾圧するのか。つじつまが合わない。

Q:文化体育観光部長官など韓国政府の消極的対処に批判もあった。

A:個人的に憤怒した。外交部長官がそうしたなら理解する。だが文化体育観光部長官は違わなければならない。われわれの文化アイデンティティに対し最も強く代表性を持って話すべき官庁の長官が外交部長官のように相手方に配慮する。本人が外交部長官のように行動した。文化体育観光部長官が「腹が立つ」と話すことでもっと大きな対立を防げなかっただろうか。個人的な判断では白旗を揚げたようで残念だ。

Q:少し前にはトッテナムのチャイニーズニューイヤーの広報に孫興民選手が使われた。どのような脈絡なのか。

A:さまざまな問題がかみ合わさっている。春節には全世界が(旧正月を祝う)赤色で埋め尽くされる。問題はアジアのすべての旧正月がみんな中国のものであるかのように「チャイニーズニューイヤー」と呼ぶという点だ。韓国は韓服を着てトックク(雑煮)を食べて新年のあいさつをし、アジア各国もぞれぞれの文化で旧正月を過ごすが、中国は「すべてもともとはわれわれのもの」と考える。国連も数年にわたり旧正月の切手に「チャイニーズニューイヤー」と書いた。グーグルやアップルもそうだ。中国広報代理店だ。トッテナムが春節の広報に孫選手を起用したこともハプニングで片付けてはならず敏感でなければならない。「中国には漢服があるので韓服のように着せられるだろう」「朝鮮族が韓服を着るから開会式でそうすることもあるだろう」「孫興民選手はアジア代表だから春節を広報できるだろう」…「そんなこともあるだろう」が繰り返されるならば疑わなければならない。「孫興民は中国孫悟空の子孫」と話した脈絡と「旧正月は中国のもの」と話したことを結びつけた中国の意図とその脈絡を見なければならない。

◇米国の美術館で万里の長城が平壌まで伸びた理由

Q:過去の「東北工程」と展開が似ている。

A:当時グーグルで「高句麗」を検索したところ、有名な海外サイトで「韓国の歴史は668年から」となっていた。668年は高句麗が滅亡した時だ。668年以前の韓国の歴史を否定したわけだ。高句麗は韓国の歴史ではないという話だ。同時に中国は「高句麗が彼らの歴史」と広報した。


「朝鮮族韓服、孫興民=孫悟空の子孫という中国…隠された底意がある」(2)

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