韓国与党「共に民主党」大統領選候補の李在明(イ・ジェミョン)氏が3日、京畿(キョンギ)知事時代に配偶者キム・ヘギョン氏の「パワハラ雑務」と法人カード流用疑惑に対して謝った。李氏は「職員の不当行為はないか隅々まで気を配ることができず、配偶者も問題になりそうなことを前もって遮断できなかった」と話した。しかし、具体性が欠如した曖昧な謝罪に終わった。李氏の発言だけに注目してみると、誰がどのような間違いを犯したのか明らかではない。カード流用疑惑に対しても捜査ではなく監査機関の監査を要請して李氏の認識の甘さを露呈させた。李氏はこの問題が一度謝罪すればそのまま無かったことにできるような類のものだと考えているのだろうか。
この懸案は知事夫人に対する「過剰雑務」を越えて実際に実定法違反の可能性まで提起される問題だ。民間人である知事の配偶者が公務員を個人秘書のように働かせて私的な業務を指示し、夫の法人カード流用に関与していたとすれば職権乱用と国庫損失罪が適用される場合もあるためだ。
議論になった事案の一つ一つが理解を超えている。京畿道庁7級特別職公務員Aさんは5級公務員のペさんの指示により、日課の90%をキム・ヘギョン氏の雑務に使っていたという。食べ物の配達や下着の整理はもちろん、代理処方された薬を届けたり、キム氏のコロナ問診票の作成と息子の退院手続まで代わりにやっていたという。知事の公的活動だけに使用できることになっている法人カード流用疑惑も深刻だ。ペさんとAさんはこのカードでキム氏側が食べる牛肉などを買ったという。Aさんの個人カードで決済した後、決済を取り消して法人カードで再決済したというから手法も知能的だ。業務推進費を現金で1億4000万ウォン(約1343万円)引き出したという主張も出てきた。
キム氏とペさんは先月28日、Aさんの暴露が初めて報道されてから5日間、Aさんの主張を否定するか沈黙していたのに突然謝った。特に核心人物であるペさんは「李候補夫婦によく思われたくて(キム氏から)頼まれてもいないことをした」と話した。納得できない弁解だ。「代理処方」の件だけでもペさんは「私が服用する目的でAさんに頼んだ」と説明した。だが、Aさんが公開したテレグラムのやり取りにはペさんがAさんに「奥様(キム氏)の薬を調べてみてください」と注文し、薬を入れたショッピングバッグをキム氏の自宅の消火栓にかけておくように指示した内容が登場する。このような情況をみると、李氏側が5日間A氏さんを圧迫して状況をひっくり返そうとしたが失敗したことを受けて、包括的謝罪と「トカゲの尻尾切り」で問題を曖昧にしてこのことを無かったことにしようとしたのではないかと疑わざるを得ない。Aさんが暴露後に心理的不安に苦しめられて精神科治療を受けていると明らかにした点もこのような疑いに真実味を与えている。
この懸案は李氏が3カ月前まで知事として在職していた京畿道庁の監査で終えるようなことではなく、検警の厳正な捜査対象だ。すでに李氏夫婦とペさんは国庫損失などの容疑で検察に告発された状態だ。検察は右往左往せずに違法はなかったか徹底的に明らかにしなくてはならない。
この懸案は知事夫人に対する「過剰雑務」を越えて実際に実定法違反の可能性まで提起される問題だ。民間人である知事の配偶者が公務員を個人秘書のように働かせて私的な業務を指示し、夫の法人カード流用に関与していたとすれば職権乱用と国庫損失罪が適用される場合もあるためだ。
議論になった事案の一つ一つが理解を超えている。京畿道庁7級特別職公務員Aさんは5級公務員のペさんの指示により、日課の90%をキム・ヘギョン氏の雑務に使っていたという。食べ物の配達や下着の整理はもちろん、代理処方された薬を届けたり、キム氏のコロナ問診票の作成と息子の退院手続まで代わりにやっていたという。知事の公的活動だけに使用できることになっている法人カード流用疑惑も深刻だ。ペさんとAさんはこのカードでキム氏側が食べる牛肉などを買ったという。Aさんの個人カードで決済した後、決済を取り消して法人カードで再決済したというから手法も知能的だ。業務推進費を現金で1億4000万ウォン(約1343万円)引き出したという主張も出てきた。
キム氏とペさんは先月28日、Aさんの暴露が初めて報道されてから5日間、Aさんの主張を否定するか沈黙していたのに突然謝った。特に核心人物であるペさんは「李候補夫婦によく思われたくて(キム氏から)頼まれてもいないことをした」と話した。納得できない弁解だ。「代理処方」の件だけでもペさんは「私が服用する目的でAさんに頼んだ」と説明した。だが、Aさんが公開したテレグラムのやり取りにはペさんがAさんに「奥様(キム氏)の薬を調べてみてください」と注文し、薬を入れたショッピングバッグをキム氏の自宅の消火栓にかけておくように指示した内容が登場する。このような情況をみると、李氏側が5日間A氏さんを圧迫して状況をひっくり返そうとしたが失敗したことを受けて、包括的謝罪と「トカゲの尻尾切り」で問題を曖昧にしてこのことを無かったことにしようとしたのではないかと疑わざるを得ない。Aさんが暴露後に心理的不安に苦しめられて精神科治療を受けていると明らかにした点もこのような疑いに真実味を与えている。
この懸案は李氏が3カ月前まで知事として在職していた京畿道庁の監査で終えるようなことではなく、検警の厳正な捜査対象だ。すでに李氏夫婦とペさんは国庫損失などの容疑で検察に告発された状態だ。検察は右往左往せずに違法はなかったか徹底的に明らかにしなくてはならない。
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