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性別変更後に「記録席巻」選手が論議に…米国水泳連盟「ホルモン基準を強化」

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

写真は記事と関係ありません。[Pixabay]

米国水泳連盟が男性から女性に性別を変更した水泳選手に対してホルモン数値など競技の参加要件を強化することにした。最近、大学生水泳大会でトランスジェンダー選手のリア・トーマスが圧倒的な成績を見せて論議を呼んだからだという観測が出ている。

3日(現地時間)、NBCなどによると、米国水泳連盟(USA Swimming)はこの日、女性に性別を変えた水泳選手は2つの要件を満たさなければならないという新しい政策を発表した。

全米大学体育協会(NCAA)が協会内のトランスジェンダー政策を廃棄して各種目別機関が自主的に規則を定める方法を取ると発表して数週後に出たものだ。連盟にはクラブチームからオリンピック代表チームまで40万人以上の水泳選手が所属している。


水泳連盟の新しい政策によると、トランスジェンダー女性選手は競技に参加する前36カ月間代表的男性ホルモンである「テストステロン」の血中数値が1リットル当たり5nM(ナノモル)を超えてはならない。

また、男性として思春期を送ったのが女性に生まれた人々との競争に役に立たなかったという事実を証明しなければならない。医療関係者で構成された3人のパネルがトランスジェンダー水泳選手の申請を検討して出場の可否を決める。

現行規定は性転換選手のテストステロン数値だけで出場の可否を判断してきた。チャンピオンシップ選手選抜4週間前までテストステロン数値を報告する必要があるが、1リットル当たり5nM未満は出場が可能だった。

この日、協会は男性と女性シースジェンダー(性別とアイデンティティが一致する人)選手の記録データの比較結果を公開したが、昨年上位に上った女性選手たちは概して長距離・短距離男性競技に参加する場合順位が下落することが分かった。

一方、米国水泳界では昨年11月ペンシルバニア大学所属のトランスジェンダー選手リア・トーマスが200ヤード(182.88メートル)、500ヤード(457.2メートル)自由形でシーズン最高記録を達成し、NCAAチャンピオンシップ出場資格を得て論議を呼んだことがある。

トーマスは2019年まで男性選手として競技に出場して良い成績をおさめてきたが、ホルモン療法などを通して性別を変更し、昨年から女性選手として活動している。「最近では彼が性別適合手術をまだ受けておらず、ロッカールームなどで同僚女性選手たちに露出した」という内容の同僚の主張が出て俎上に上がったこともある。

ただし、トーマスの場合、米水泳連目所属ではなく、この規則が適用されるかどうかは不明だ。NCAAは水泳協会の新しい政策を検討し、内容が適切だと判断されれば勧告案を公表するという立場だ。

米水泳連盟の決定にマイノリティー擁護団体などは反発している。トランスジェンダー陸上選手出身のジョアンナ・ハーパーは「米国のスポーツ団体であれ国際組織であれ、女性に変更したトランスジェンダー選手に24カ月以上のホルモン治療や低いテストステロン数値を要求しない」と明らかにした。一部では「新しい規定はリア・トーマスをチームから追い出すための決定」という主張もあった。

だが、賛成世論も上がっている。1984年ロサンゼルス五輪の水泳金メダリストで、現在弁護士として活動するナンシー・ホグズヘッド・マカーは自身のツイッターに「新しい基準で生物学的女性の権益を守るように決めた水泳連盟に感謝する」と決定を擁護した。



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