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費用ジレンマに陥った韓国の輸出、過去最大の実績でも笑えない

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

昨年12月1日、釜山南区(プサン・ナムグ)戡湾(カムマン)ふ頭で輸出用コンテナ船舶に船積みしている。ソン・ポングン記者

先月の輸出は1月基準で過去最高額だったが、貿易赤字は最悪を記録した。韓国政府は輸出増加傾向が強く貿易赤字はすぐ克服できる一時的現象という立場だ。だが専門家は昨年のような輸出好況が今年も続くのか不確実で、輸入額増加は企業に大きな負担として作用しかねないと懸念する。

産業通商資源部と関税庁は2日、先月の輸出が前年比15.2%増えた553億2000万ドルになったと明らかにした。1月基準としては最も多い。だが先月の輸入額は602億1000万ドルで35.5%増えており輸出額を上回った。このため昨年12月に続き先月の貿易収支も48億9000万ドルの赤字となった。

2カ月連続貿易収支赤字を記録したのは金融危機当時の2008年6~9月の4カ月連続赤字以来だ。特に先月の貿易収支赤字幅は1966年の貿易統計集計以降で最も大きかった。


韓国政府は最近の貿易赤字について、「一時的現象」という立場だ。産業通商資源部は「輸出と輸入がいずれも堅調に増加しており、過去の金融危機や新型コロナウイルス流行初期と構造的違いがある」とした。冬期を迎えてエネルギーを中心に原材料輸入額が急激に増えたが、輸出増加傾向も高く維持しており懸念するほどの状況でないという説明だ。実際に長期間貿易収支赤字が出た2008年金融危機当時はいまと違い輸出と輸入額がいずれも前年より減少し貿易額そのものが減る傾向を見せた。

問題は時間が過ぎるほど輸出増加傾向は鈍化する可能性が大きいが、サプライチェーン不安による原材料価格上昇は簡単には解決されにくいというところにある。

実際の輸出量で見ればすでに輸出増加傾向は鈍化している。先月の輸出量は1546万トンで、2021年1月の1424万トンより8.6%増えるのにとどまった。先月の輸出額増加率15.2%の約半分にとどまる。新型コロナウイルスの感染拡大で昨年1月の輸出量が大幅に減少したベース効果を考慮すると、絶対量自体は大きく膨らまなかった。むしろ前月の昨年12月の1665万トンと比較すると7.1%減少した。原材料価格上昇で商品価格値が高まり輸出額がさらに増えたように見えた。

主要市場である中国と米国の景気鈍化も心配だ。国際通貨基金(IMF)は中国の今年の経済成長率5.6%(推定)が新型コロナウイルス以前の6.0%より下がると予想した。全国経済人連合会も今年の「5大経済リスク」として中国の景気鈍化を挙げ、「韓国は対中輸出依存度と中間財輸の依存度が高く、中国の景気鈍化にともなう成長率下落は避けられない」とした。米国も昨年12月の耐久財受注が前月比0.9%減と大幅に鈍化した。

高まる輸入負担は企業にジレンマとして作用しかねない。輸入増加を市場に全部転嫁すれば価格競争力が落ちる。それだけ輸出量そのものが減りかねない。反対に価格を上げなければ企業採算性が落ちるほかはない。特に最近のサプライチェーン不安はオミクロン株の感染拡大のほか、ロシアとウクライナ、米国と中国の対立のような地政学的リスクが重なり簡単に解決し難い。

延世(ヨンセ)大学経済学部教授は「高まった費用を市場に転嫁できるほど競争力がある韓国企業はいくつかの大企業にすぎないが、これさえも景気が昨年より鈍化しており容易ではない状況」と話した。



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