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「孫興民も中国人と言いそうな局面…刃物を持っていない強盗同然」 反中感情がさく烈=韓国(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

韓国伝統料理のキムチ(左)と中国漬物野菜の泡菜(パオツァイ)。中国が2020年末に泡菜の製造法を国際標準化機構に登録して一部からは「キムチの元祖は泡菜」というごり押し主張が提起された。[写真 中央フォト]

韓国伝統料理であるキムチが2020年末、思いがけない元祖論争に包まれた。中国が漬物野菜の泡菜(パオツァイ)の製造法を国際標準化機構(ISO)に登録して、キムチの元祖格に該当する食品だという歪曲(わいきょく)主張が広がったのだ。当時、中国共産党機関紙「人民日報」の姉妹紙「環球時報」は「中国がキムチ産業の6件の国際標準を制定した」と報じて、論争に火をつけた。厳然たる食文化歪曲だった。

◆「孫興民(ソン・フンミン)、サムスンもお前たちのものか」反発

中国のこのような文化歪曲の試みはオンライン上で反中感情が広がる起爆剤役となっている。泡菜問題を扱った主要記事のコメント1万2579件を分析した結果、中国が韓国文化を隷属化しようとする試みに対する反感と、それに伴う反中感情を込めたコメントが大部分だった。


泡菜問題に対する記事コメントのうち共感数基準で上位100件を分析した結果、42件は中国の文化歪曲の試みを批判した。中国に対する反感をあらわにしたコメントも16件あった。主要コメントには「(欧州で活躍しているサッカースターの)孫興民も中国人でサムスンもお前たちのものか。刃物を持っていないだけで泥棒根性丸出し」「今は中国というだけで何もかもが嫌い」などがあった。

◆韓服・テコンドーまで…韓国政府「消極対応」に不満も

中国発「ごり押し元祖」主張のカタに取られたのはキムチだけではない。2020年末、中国のゲーム会社Papergamesが発売した『シャイニングニキ』で韓服を着たキャラクターを公開したが、SNSを中心に中国内の一部から「韓服の元祖は中国」という主張が広まり論争になった。また、昨年4月には中国のある俳優が「すべての武術の起源は中国だ。テコンドーも中国の戳脚(蹴り技)から始まった」と主張した。

これによるオンライン上の反中世論も次第に拡散した。中国の韓服元祖主張に関連した2328件のコメントを分析した結果、共感数が多い上位100件のコメントのうち29件は中国の文化歪曲に対する批判だった。

中国の相次ぐ文化歪曲に低姿勢対応で一貫する韓国政府に対する批判意見も多数を占めた。「政府次元でなぜ一言の声明もないのだろうか。中国の機嫌を損ねるのではないかと思って怖いのか」などの意見があった。

このように中国の文化歪曲に対する怒りに劣らず政府の態度に対する不満がオンライン上で大きく噴出しているのは、5月に発足する新政府が従来の対中アプローチ法を再検討しなければならないという傍証とも言える。

◆反中感情、韓中文化タウンを直撃

中国の文化歪曲の試みは中国文化自体に対する反感にも続いた。江原道春川市(カンウォンド・チュンチョンシ)と洪川郡(ホンチョングン)一帯120万平方メートル(約36万3000坪)の敷地に建設予定だった韓中文化タウン造成事業が世論の激しい反発で白紙化された事例が代表的だ。

韓中文化タウン論争は昨年韓中関係に関連したメディアの報道のうちオンラインで最も高い関心を集めた。関連論争を扱った主要記事24本を分析した結果、合計2万2309件のコメントがつけられたが、このうち共感数基準で上位100件のコメントはこれを推進した崔文洵(チェ・ムンスン)江原知事に対する批判(27件)と文化タウン建設反対(18件)、文化タウン建設の必要性に対する疑問提起(17件)、対中政策への批判(11件)などの内容だった。

韓中文化タウンの建設に反対するコメントはやや感情的なものが多かった。「国(韓国)を中国の属国にしようと決めた」などが代表的だ。また「(韓中文化タウンを通じて)中国文化を高級化して世界に自慢したいと言ったらしいじゃないか。中国人なのか韓国人なのか正体が分からない」など、崔知事に対する批判世論も沸騰した。


「孫興民も中国人と言いそうな局面…刃物を持っていない強盗同然」 反中感情がさく烈=韓国(2)

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